ボールが安定しない人はアーリーコックもおすすめ!その概要と判断基準を解説
スイングでダフったり、トップをしたりとミスが連発したり、ボールが右や左に飛んで行ってしまうような人はスイングが安定していないのかもしれません。そのようなとき、アーリーコックを試してみても良いかもしれません。この記事ではアーリーコックについて詳しく解説します。
コックにはいくつか種類がある
コックにはいくつかの種類があります。この記事で紹介するアーリーコック、バックスイング中にコックを徐々に入れていくノーマルコック、トップに近づいた時にコックをするレイトコックがあります。また全くコックをしないノーコックもあります。それぞれについて説明します。
アーリーコック
アーリーコックとは文字通り早めにコックをすることです。アーリーコックは腕がほとんど動かない状態で、手首だけを動かしてコックを完成させてしまう方法です。その形を保ったまま、腰と上半身を回転させていきます。
ノーマルコック
テークバックから少しずつコックを入れていき、トップの直前でコックが完成する動きです。腰や上半身の動きに合わせて、コックが深く入っていきます。通常はこの方法が推奨されています。
レイトコック
腕からクラブシャフトが一直線になった状態が、バックスイング全体の4分の3位まで続きます。そして切り返しでコックが完成し、ダウンスイングを開始する方法です。体幹が強く、体が柔らかくないと難しい打ち方です。
ノーコック
全くコックをしない打ち方です。フルショットでノーコックで打つことは難しくなります。ショートアプローチはノーコックが中心ですし、パターは基本的にコックは使いません。
アーリーコックのメリット
バックスイングとともに徐々にコックを入れていくノーマルコックが推奨されていますが、アーリーコックをするメリットを理解していれば、不調になったときにアーリーコックをすると不調から脱却できる場合もあります。メリットを紹介します。
コックの形を確認しやすい
コックの形を作ったまま腰と上半身を回転させることになります。目の前でコックを作るので、左手が甲側に折れるようなコックをしている人は、そうならないようにチェックをした上でスイングができるようになります。
フライングエルボーになりにくい
右手のひじが体から離れてしまってボールが安定しないという人にとっては、アーリーコックをすると右ひじの位置が固定されるので、トップで右ひじを正しい位置に持っていきやすくなります。
ボールをクリーンにヒットしやすい
初心者の場合、ボールをクリーンにヒットさせることが難しい場合があります。大振りをしないで、アーリーコックでコンパクトなスイングをすると、クラブフェースの芯でボールを打つ感覚がつかめるようになります。
また、不調に陥ってボールをクリーンにヒットできなくなった場合にも、アーリコックでボールを打つとクリーンヒットできる確率が上がるので、不調からの脱出の方法として利用できます。
ヘッドの重さを感じたスイングができるようになる
アーリーコックの場合、手首の動きを意識できるようになります。そうすると、インパクトでヘッドの重さも意識できるようになり、クラブヘッドの重さを利用したスイングができるようになります。
アーリーコックのデメリット
アーリーコックのメリットを説明しましたが、反対にデメリットもあります。デメリットを理解して、自分にあったコックの方法を決める基準にしてください。
飛距離が落ちる
アーリーコックでコンパクトで安定したスイングにはなりますが、スイングの円弧(スイングアーク)が小さくなります。そのため、遠心力の作用が少なくなるので飛距離が落ちてしまいます。
手打ちになりやすくなる
アーリーコックをすると腰や上半身を回転させなくてもボールを打てるようになります。そうすると、体を回転させるという動きを忘れてしまい、腕だけでスイングをする手打ちになってしまいます。
アーリーコックにするかどうかの判断は
プロゴルファーでもアーリーコックの人もいれば、レイトコックの人もいます。具体的にどのような時にアーリーコックにしたら良いか解説します。
ボールが左にも右に飛んで、安定しないとき
ボールが右にも、左にも飛んで行ってしまう人は、インパクトのタイミングがずれている可能性があります。インパクトのタイミングがずれているときは、アーリーコックを試すとタイミングを確認できるようになります。
タイミングをアーリーコックで確認出来たら、元の自分のスイングリズムで打ってみてください。
ダフリやトップが多発してしまうとき
ダフリやトップは体の前傾姿勢がほどけたり、ヘッドアップや体重移動ができていないときに発生しやすくなります。アーリーコックをすると、体の動きが少なくてもスイングをしやすくなるので、ダフリやトップの原因になる悪い体の動きを少なくできます。
ロブショットを打ちたいとき
ショートアプローチでバンカー越えのような場合、ボールを高く上げてストンと落ちるロブショットを打ちたくなりますよね。ロブショットを打ちたい場合は、アーリーコックが向いています。
アーリーコックをしてスイングし、インパクト後には、腕はフォロースイングをしないで、ヘッドだけがフォロースイングをする形にするとロブショットを打ちやすくなります。
まとめ
アーリーコックは少し特殊な打ち方になりますが、身につけやすい打ち方です。自分の体の調子に合った打ち方、もしくは状況に応じた打ち方ができるようになると、スコアはアップします。自分のスイングのひとつの選択肢としてアーリーコックを身につけるようにしてください。