失敗しない左足上がりのアプローチ!攻略法は傾斜に沿ったスイングがカギ
日本のゴルフ場はほとんど平らな場所がなく、下り傾斜か上り傾斜で造成されています。ゴルファーは傾斜地から打つことが多くなり、傾斜地での打ち方をマスターしなくてはいけません。当記事ではスコアアップには欠かせない左足上りの打ち方について解説しています。
左足上がりのアプローチとは
山国の日本ではゴルフ場は丘陵や山岳に造成され、グリーンに向かって上り傾斜のコースが多くあります。左足上がりとは構えた時に右足より左足の方がボールよりも高い位置のライのことをいい、日本のゴルフ場は右足上がりで打つことが多くなります。
ラフだけでなくフェアウェイも傾斜があるので、スコアアップには右足上がりの打ち方をマスターしなくてはいけません。特にグリーン周りアプローチはスコアに大きく影響しますので、左足上がりのアプローチは重要です。
左足上がりのスタンスの取り方
傾斜地では平坦地とは異なるスタンスが必要です。傾斜地での正しいスタンスでスイングしないとミスショットをしてしまいます。左足上がりのスタンスの取り方について解説します。
傾斜に沿ってスタンスをとる
傾斜地のスタンスは傾きに合わせて体を傾けて、両肩・腰・両膝は斜面を平行に構えます。傾斜に逆らって体を傾けるとショットが難しくなりミスショットの要因になります。
そのため、意識して傾斜に沿って立つことが大切です。傾斜に沿ってスタンスをとることで、クラブヘッドが傾斜に沿ってスイングできるので、インパクトで芯にあたり、ショットが安定します。
ボールの位置
通常のアプローチショットのボールの位置は、真ん中からボール1個分程度、右に置くのがセオリーです。左足上がりのアプローチはボールを半個から1個分右に置いた方がクラブヘッドを振り抜きやすくなります。
左足上がりの構え方
左足上がりのアプローチに多いミスは、ボールをすくい上げようとしてダフってしまうことです。ここでは、斜面の傾斜を考えたミスの少ない構え方を解説します。
ハンドファーストに構える
左足上がりのライでボールを上げようとして打つと、ヘッドが上り傾斜に当たりダフってしまいます。ダフリを防ぐには、手がヘッドよりも先行するハンドファーストで構えた方がミスを防ぐことができ、安定したスイングを行うことができます。
左足上がりのライは最初からハンドファーストで構えておくことが大切です。ハンドファーストに構えるには、グリップした両手の位置が左足太もも内側の前か左足太ももの前に来るようにします。
アプローチではボールの位置を体の中心から右足寄りにして構えるので、自然とハンドファーストの形になりやすくなります。
体重のバランス
左足上がりで斜面に沿って構えると、体は右に傾き左足よりも右足に多めに体重が乗ります。体重のバランスは自然と右足に多くかかる状態で問題ありません。
両肩、両足のラインが傾斜を平行にして、右足体重で構えることで傾斜に沿ってヘッドを出しやすいスイングになります。左足上がりは傾斜に沿って右足体重で構えることがポイントです。
左足あがりのスイング
左足上がりのアプローチショットのスイングについて解説していきます。左足上がりのアプローチショットのスイングは、正しい構え方ができていれば意外に簡単に身に着けることができます。
傾斜に沿ってスイングする
左足上がりのアプローチショットは傾斜に沿ってスイングすることが一番のポイントです。傾斜地のスイングは傾斜に沿って、クラブヘッドが抜けるようスイングしなければダフリのミスが起きてしまいます。
すくい打ちではなく斜面に沿ってスイングすることで安定したショットを打つことができます。
フォロースルーはハンドファーストで打ち抜く
ハンドファーストで打ち抜くには、インパクトでクラブをボールにぶつけるイメージで、斜面に沿ってヘッドを振り抜きます。左足上がりのすくい打ちは傾斜の角度でクラブヘッドの軌道がV字の鋭角に入りやすく、ミスショットになってしまいます。
インパクトは斜面に沿って、点ではなく面で打ち抜くように振り抜けば安定したショットが打てるようになります。
体の回転で打つ
左足上りのアプローチショットは比較的手首を自由に使えますが、手打ちで打ってはいけません。手首を固定して下半身主導のスイング軌道を描くことが大切です。
手や腕で打つとミスの原因になりやすいので、距離が短くても体を回転させて打ちます。上半身と下半身の捻転差をつけて、腰で振り抜くようにしてください。
注意したい左足上がりで多いミス
左足上りは上り傾斜特有のミスが出てしまいます。なぜそのようなミスが出てしまうのかを、頭で理解しておく必要があります。ミスの傾向を把握したら、併せてその対処法を覚えることが大切です。
ショートしやすい
左足上りは目標に向かって上り傾斜になっているので、傾斜に対してクラブヘッドが寝てしまいます。56度で打ったのに、実際は開いて58度の飛距離になることがあります。これでは当然ショートしますので、傾斜角度に合わせた距離感を持つことが大切です。
ショートの対処方法
左足上りのショートを防ぐには、1番手大きめのクラブでアプローチを行います。ロフト角が56度のアプローチウェッジをピッチングウェッジに変えて打ちます。
大切なのは左足上りの距離感を体で覚えることです。この感覚を覚えるだけでショートのミスは軽減します。
砲台グリーンのボールの上げすぎに注意
右足上がりの砲台グリーンでは傾斜の角度が高くなります。傾斜角が10度だとすると、56度のウェッジは68度に開いてしまいます。
このままの状態でボールを打つと、ボールが高く上がりすぎて距離が出ずにショートしてしまいます。砲台グリーンのように高くなっている左足上がりのアプローチは、ボールの上げ過ぎに注意が必要です。
砲台グリーンの上がりすぎの対処方法
砲台グリーンではボールを上げようとする動きは厳禁です。ウェッジは普段より1番手大きな番手で打ちましょう。ボールを無理に上げるよりも、クラブヘッドを傾斜に沿って転がすイメージで振り抜きます。左足上りの傾斜値はショートのミスになりやすいことを心得ておきましょう。
まとめ
左上がりのアプローチショットは左下がりのアプローチに比べると比較的簡単に打つことができますが、簡単なだけに凡ミスが出やすくなります。凡ミスは精神的に後に引きずりやすいので注意しなくていけません。
練習場で左上がりの打ち方をイメージして練習を重ねて、ラウンドでは完璧に打てるようにして臨むことが大切です。