アイアンはレベルブローとダウンブローを両方使う!概念と使い方を解説!
アイアンでレベルブローとダウンブローを打ち分ける必要があるのか、わからない人が多いのではないでしょうか。そこで今回はレベルブローとダウンブローの概念と、打ち分けの必要性について解説します。スイング軌道をしっかり理解して上達を目指しましょう。
レベルブロー・ダウンブローとは
スイング軌道にはアッパーブロー、レベルブロー、ダウンブローの3種類があります。アッパーブローは主にドライバーのスイング軌道のため、ここでは使い分けに迷いがちなレベルブローとダウンブローに焦点を当てて解説します。
レベルブロー
レベルブローとは、ヘッドが地面と水平に近い角度で移動し、芝の上を滑らせてボールに向うスイング軌道です。インパクトはスイング軌道の最下点で行います。
腕をなるべく伸ばした状態で体の回転を利用するため、再現性が高く、インパクトゾーンが長くなるスイングです。スピン量を押さえて飛距離を出すことに長けており、ユーティリティや一部アイアンで多く用いられます。
ダウンブロー
ダウンブローとは、軌道の最下点にヘッドが到達する前にインパクトを迎えるスイング軌道です。フェースが立った状態でインパクトすれば、ボールにスピンがかかり、高さが出てランを抑えられます。
アイアンでよく用いられるスイング軌道ですが、クラブ自体の性能やコースの状況によってレベルブローとの使い分けができると好ましいです。
スイング軌道を使い分けるメリット
レベルブローとダウンブローのどちらを使うか悩む方が多いですが、ゴルフの上達にはどちらも使う必要がありますので、ここではレベルブローとダウンブローを使い分けるメリットを解説します。
インパクトの位置をコントロールできる
レベルブローとダウンブローを使い分けができると、スイングのどこの過程でインパクトするのか理解できます。理想のインパクトの位置から、そのインパクトをするためのスイングを導き出せるため、再現性の高いスイングが可能になります。
また、ミスをしたときは原因に気づきやすくなります。例えば、アイアンでトップしてしまった場合、アイアンはスイングの最下点、もしくは最下点より手前にボールを捉えるのが理想です。
しかし、このときボールが左足側に寄せすぎていたら、理想のインパクトの位置にボールがセットできていないと気づけます。
ボールの軌道をコントロールできる
使い分けをするもうひとつのメリットは、ボールを高く上げるのか、低弾道にするか、コントロールできることです。練習場のように平らな場所のスイングはレベルブロー、ダウンブローどちらでも問題ありませんが、傾斜がある場合は使い分けがおすすめです。
例えばラウンドで左下がりの傾斜の場合、ダウンブローで打てばダフリを避けてボールが打てます。また、左足上がりで、傾斜の高い方に向かって打つ場合、レベルブローで打てばクラブが地面に刺さるのを押さえつつ、程よく高さのあるボールが打てます。
クラブに合わせてスイングを変えない方がいい理由
ここまでレベルブローとダウンブローは使い分けができた方が好ましいと解説しました。しかし、スイングを変える打ち分けはおすすめしません。ここではその理由を解説します。
スイングを変えるとミスの原因になる
スイング軌道を理解し、どのポイントでボールを当てるかを意識することは大切ですが、スイング軌道に合わせるのはおすすめしません。なぜならボールを打つ一瞬のタイミングや角度を、アマチュアがスイングでコントロールするのは困難だからです。
例えばダウンブローで球を押し出すイメージを持っている場合、意識するとスウェーする可能性があったり、アッパーブローを意識すると上半身が傾いてダフる原因になったりします。
クラブの性能やライ角でスイング軌道が自然に変わる
現在のクラブは、技術の進歩である程度は打ち分けなくてもボールを上げやすく、ミスをフォローしてくれる設計になっています。また、クラブの長さでライ角が変わり、軌道もそれに合わせて自然に変わるため、スイングは変えないほうが安定して振れます。
レベルブローとダウンブローが簡単にできる方法
スイングを変えるのは難しいためおすすめしませんが、他の方法で簡単にレベルブローとダウンブローの使い分けが可能です。ここではその方法を解説しますので、主に傾斜でのショットで活用してください。
ボールの位置を決めるポイント
レベルブローとダウンブローを使い分ける方法は、ボールの位置を変えることです。この方法をラウンドで活かすには、打つ場所の状況を把握し、その場に適したスイング軌道に合わせてボールをセットすることが大事です。
傾斜を見極める
ラウンドで自分の足元にどれくらいの傾斜があるのか、グリーンとの高低差を確認して、どのようなミスショットが想定されるかを考えましょう。
例えば、左足下がりの場所はダフる可能性が高いため、ボールを右足寄りにくるように構えて打てば、ダウンブローでダフリを回避できます。
打ちたいボールの軌道をイメージする
高さを出すためにダウンブローで打ちたい場合、ボールは真ん中もしくは少し右寄りにセットしましょう。低めの球で飛距離を出すためにレベルブローで打ちたいときは、真ん中もしくは少し左寄りにボールをセットしましょう。
素振りする
ここまでの手順を終えた後、打つ前に素振りをすることが重要です。素振りをしてスイングの最下点を確認し、自分が想像しているインパクトの場所にボールがセットできているか確認してください。
レベルブローとダウンブローを使いこなせれば、状況に合わせて弾道をコントロールできるため、ミスが減りスコアアップに繋がります。
まとめ
レベルブロー・ダウンブローの概念と簡単にスイング軌道をコントロールできる方法を解説しました。レベルブローとダウンブローはクラブの性能、コースの状況、番手によって異なるため、本記事の内容を理解し状況判断して使いこなせるようにしましょう。