ゴルフのべた足スイングとは? そのメリットとデメリット、練習方法を解説!
韓国人女子ゴルフ世界ランキング(Rolexポイントランキング) の上位には、安定して韓国の女子プロゴルファーがランキングしています。その多くの選手はべた足スイングを取り入れています。この記事は何かとメリットの多いべた足スイングについて説明しています。
べた足スイングとは
べた足スイングとは、アドレスからインパクトまで右足のかかとを上げないスイングのことです。
ショットが安定しない原因は、下半身始動で動いていなかったり、上半身が十分に回転していなかったりすることがあげられます。べた足のスイングは下半身が安定するので、身体の軸がぶれにくいスイングになります。
なんとなくべた足ではスイングに違和感を感じますが、下半身が安定することで腰と上半身に捻転ができて飛距離が伸びます。下半身始動のコンパクトなスイングは、ボールコントロールがしやすくなるので、安定した弾道が打てるようになります。
べた足スイングのメリットとデメリット
べた足スイングのメリットとデメリットを記載しますので、自分のスイングと比較してみてください。メリットを感じるのであれば自身のスイングに取り入れてみてください。
べた足スイングのメリット
べた足スイングのメリットを集約して3つにまとめました。実際にスイングしてみると他にもたくさんのメリットがあることに気づくことでしょう。
スライスなどのミスショットが減る
べた足は地面に接地する面積が大きくなるので体の軸が安定します。体の軸が安定すると上半身がブレたり開いたりしなくなります。
べた足にすることで安定したスイングが出来るようになるので、スライスなどミスショットが減ります。
インパクトが安定してミート率が向上
インパクトが安定するのでミート率が上がります。右足のかかとをインパクトの瞬間まで上げないことで、上下の体重移動がなくなり体のブレもなくなります。
大振りが抑制されてコンパクトなスイングになり、安定したインパクトを迎えることができるのでミート率は向上します。べた足でスイングすることで方向性と飛距離が安定します。
傾斜地からのショットも安定
べた足は地面との接地面積が多くなるので、安定したスイングができるようになります。これは傾斜地から打つ時に大変有効なスタンスです。
ゴルフ場に平坦な場所はありません。ほぼ傾斜地からのショットが多くなりミスの確率が高くなります。
べた足で構えることで傾斜地でもバランスを崩すことがなく、安定したスイングが出来るようになり、自信を持って打つことができます。インパクトまで右足をあげないので、傾斜地にありがちな伸びあがりのミスショットも軽減します。
べた足スイングのデメリット
べた足スイングはインパクトまで右足を上げないだけで、スイング自体を大きく変える必要はありません。べた足でスタンスする違和感とそれに慣れるまでの時間がべた足スイングのデメリットといえます。
長い間現在のスイングスタイルに固まっているゴルファーにとっては、慣れるまでの時間が少し苦痛かと思います。
しかし、べた足スイングにすることで安定した方向性と飛距離、傾斜地からでもミスが少ないショットなど、得るものの方が多くなります。べた足スイングは決定的なデメリットがあまりないように思います。
べた足スイングの練習方法
ここまではメリット、デメリットについて解説しましたが、実際にべた足スイングを取得するための練習方法を記載します。
バックスイングやトップの状態で足裏を浮かせていた人は、べた足スイングの取得には時間がかかるかもしれませんが、焦ることなく地道な反復練習が必要です。
べた足スイングのスタンス
肩幅の広さでスタンスを取り、前傾姿勢で構えます。ここまでは他のスイングと変わりませんが、べた足でしっかりと地面を捉えることが大切です。
スタンスのポイントはインパクトの瞬間まで、右足をしっかりと地面に着けることを意識することです。
べた足スイングのスイング練習
はじめはショートアイアンやウェッジで、ハーフスイングで振り始めてください。慣れてきたら徐々に振り幅を大きくしていくことが習得の近道です。
ダウンスイングからインパクトにかけて、右足かかとを上げるのを我慢してください。インパクトまで右足かかとを上げずに打たなくてはいけません。少し窮屈かもしれませんが、この窮屈さが腰の捻転を作ります。
スイング練習はスマホなどで撮影して、右足が地面に着いているかどうかを確認してください。着いていなければ着くように反復して練習を繰り返してください。
スイングを変える違和感は大きいですが、取得するメリットを理解して、じっくりと練習することが大切です。
べた足スイングはドライバーショットに有効
ドライバーショットは平坦なティーイングエリアでスイングするため、べた足で構えることで体の軸がブレにくくなりボールを捕えやすくなります。
そのため、安定したスイングが必要なドライバーショットには、べた足スイングが大変有効です。
体の軸がブレにくくなる
平坦なティーイングエリアは体の軸がブレることが少なく、地面から右足も離れにくくなっています。腰の回転と捻転を意識して下半身主導でスイングすることでボールをしっかり捉えることができます。
ドライバーが上手く当たらないと悩んでいる人は、べた足にするとミート率も向上して上手く当てられるようになるかもしれません。
ボールが捉えやすくなる
べた足スイングは体の開きを抑えることができるので、ボールが捕えやすくスライスなどのミスは減ります。
また捻転の力が効いた腰の回転を使ったスイングになるので、安定した方向性と飛距離の向上につながります。
べた足スイングはドライバーショットのミスを減らすには、最も適したスイングなのかもしれません。
まとめ
べた足スイングはインパクトまで右足のかかとを上げないだけで、ミート率がアップして安定した方向性と飛距離を伸ばすことができます。また傾斜地からのショットも安定して打つことができるのでミスも軽減します。
べた足スイングの効果を理解してマスターすれば、スコアアップにつながります。一度試してみてはいかがでしょうか?