ゴルフスイングで腰の回転は重要!コツを掴むためのドリルを紹介
ゴルフスイングは、テークバック・バックスイング・切り返し・ダウンスイング・フォロースイング・フィニッシュとつながります。これら全ての動きで腰の回転は非常に重要です。この記事では、腰の回転をスムーズにするためのドリルを紹介しますので、練習に取り入れてみてください。
スイングと腰の回転は関連している
腰の回転はゴルフスイングの中で、それぞれの動きを開始する際の始動ポイントです。腰の回転から動きを開始することで、スイング全体がスムーズになります。また、力を入れやすくなるので、飛距離もアップします。
まず、腰の回転とスイングにおけるそれぞれの動きの関連について説明します。
テークバックは腰の回転から始める
テークバックとは、アドレスからグリップが腰のあたりに来るまでの動作のことです。このテークバックで腰を回転せずに手だけでクラブを動かし始めると、クラブの軌道が安定しなくなります。そうするとスイング全体も安定しなくなるので、ミスが多発します。
テークバックでは必ず腰から動きを始めるようにしましょう。アドレスではグリップの先端はおへその方を指しています。テークバックの時にグリップエンドがおへその方を向き続けていれば、腰の回転でテークバックができています。
バックスイングでは腰は45度程度回転できれば良い
バックスイングからトップまでのスイングでは、無理に腰を回転する必要はありません。45度程度まで回転したら、上半身だけを更に回転させて腰と上半身の捻じれを作ってください。
無理に腰を回転しようとすると、右腰を引いてしまうか、右足が極端に伸びてしまうので、スイングの再現性が悪くなります。
切り返しは腰から切り返す
バックスイングからダウンスイングに移る瞬間のことを「切り返し」といいます。切り返しでは、手からダウンスイングを始めるのではなく、腰から切り返しを始めます。この際、すぐに腰を回転させるのではなく、左腰を斜め前に移動させるようにします。
左腰を回転させることから始めると左腰が引けてしまい、体重が右足に残りやすくなるので、左への体重移動が難しくなってしまいます。
ダウンスイングでは左腰を後ろに引くように回転する
切り返しで斜め前に移動した左腰を、後ろに引くように回転を開始します。そして、クラブを持った手を下ろしてきます。腰が動き始めてから、腕が降りてくる感覚が大切です。
フォロースイングは右腰を目標方向に押し出す
インパクト後のフォロースイングは左腰を軸にして、右腰を目標方向に押し出すように回転します。この時に右膝が前(自分の正面)に出ないようにします。右膝は左足に寄って行くような動きになります。
フィニッシュで腰の回転は終了
腰が回転して上半身と腰が目標方向に向いたら腰の回転は終わります。フォロースイングが正しくできていれば、フィニッシュは体重が左に乗った正しい形になるはずです。
正しい腰の回転を身につけるドリル
腰の回転が重要だということを理解していても、ボールを打とうとすると腰の回転がうまくできずに、手だけで打とうとしてしまう場合も多くあります。これを避けるためには、腰の回転を体に覚えこませることが重要です。体で覚えるためのドリルを2つ紹介します。
シャドウスイングで体に動きを覚えさせるドリル
シャドウスイングとは、素振りで1スイングを数秒かけてゆっくりと動かす練習です。それぞれの動きをチェックしながらスイングができるので、正しい動きを身につけられます。
シャドウスイングは特に切り返し、ダウンスイングのチェックに効果的です。
切り返しのシャドウスイング
クラブを持って、トップの形を作ります。トップの状態で左腰を、数秒かけてゆっくりと左前方に移動し、左足に体重が乗ったことを感じてください。ここまででシャドウスイングを終えて、この動作を10回程度繰り返してください。
ダウンスイングのシャドウスイング
切り返しの後の形を作ります。そこから左腰を後ろに引くことを意識しながら、数秒かけてダウンスイングをします。インパクトの形ができたところで止めます。同じようにこの動作を10回程度繰り返します。
フォロースイングのシャドウスイング
インパクトの形を作ります。そこから右腰を目標方向に動かすことを意識しながら、シャドウスイングを10回程度繰り返します。
スイング全体のシャドウスイング
それぞれのパーツのシャドウスイングが終わったら、アドレスからフィニッシュまでを通してシャドウスイングを数回行います。
シャドウスイングは自宅でもできるドリルです。回数を多くすれば、それだけ体に覚えこませられるので、自宅でも練習しましょう。
アライメントスティックを使ったドリル
アライメントスティックとは、アドレスの方向性をチェックするための棒状の用具です。これを使って腰の回転でテークバックをできるようにするドリルです。このトレーニングは、アライメントスティックとクラブの両方を使います。
ステップ1
クラブを普通に握ってアドレスを作ります。そのままアライメントスティックも握って、先端が自分のおへそ辺りに当たるようにセットします。
ステップ2
グリップ位置が腰の辺りに来る位までテークバックをします。この時に、アライメントスティックがおへそからずれないようにしてください。そうすると、腰の回転でテークバックができるようになります。
ステップ3
そのまま腰から腰のスイングでボールを打ってください。ダウンスイングでもアライメントスティックが体から離れないようにすることで、ハーフショットを腰の回転で打てるようになります。
ステップ4
ハーフショットを腰の回転で打つ感覚を覚えたら、フルショットをしてみましょう。自然に腰の回転ができるはずです。フルショットでうまくいかないようなら、ハーフショットに戻して腰の回転の感覚を思い出してください。
まとめ
腰の回転でスイングをする重要性、そしてそれを実践するドリルを2つ紹介しました。ドリルで腰の回転を体に覚えこませて、フルショットでもそれを意識しながら練習を繰り返してください。
腰の回転で打てるようになると、飛距離は大きく伸びます。飛距離で悩んでいるゴルファーは是非、腰の回転で打つ練習を取り入れてください。