バンカーショットの打ち方がわからない!バンカーショットの打ち方や対処法を紹介
ゴルフでバンカーショットの打ち方をご存じでしょうか。バンカー設備があるゴルフ練習場は限られているため、ラウンドで初めてバンカーショットを打つという初心者も少なくありません。この記事では、バンカーショットの打ち方や対処法を紹介します。
バンカーショットとは
バンカーショットとは、バンカー内に入ってしまったボールをバンカーから脱するためのショットです。クラブは主にサンドウエッジ(SW)が使用されます。
バンカーは、ゴルフコース内に設けられた障害区域(ハザード)のひとつです。大きさやコース内の設置数はさまざまで、くぼんだ地面に砂が敷き詰められています。バンカーの多くは高低差があり、ボールを高く打ち出すことが必要です。
バンカーショットの打ち方
バンカーショットの打ち方は、基本のスイングと大きく変える必要はありません。難しいのは、芝よりも重い砂の抵抗を考慮してスイングしなければならない点です。ここでは、バンカーショットの打ち方を紹介します。
ハンドレイトで砂ごと打つ
アドレス時の手の位置が利き手側に寄るハンドレイトで打つことで、ボールが高く上がりやすくなります。ボールを直接打つのではなく、ボールの手前の砂を打つようにすると、さらに効果的です。
飛ばしたくないときはコックをしっかり入れる
グリーン近くなどのバンカーショットで飛距離を出したくないときは、コックがゆるまないように注意しましょう。コックをしっかり入れると砂が多く取れるため、砂の抵抗に負けないように強くスイングしても飛距離が出にくくなります。
飛ばしたいときはフェースを開きすぎない
バンカーショットでは、フェースを開いて打つのが良いとされています。フェースを開くのは、スイング時にクラブが砂に潜りすぎるのを防ぎ、飛距離を出すためです。
クラブが砂に深く潜ると、スイング時にかかる砂の抵抗が強くなります。力が弱い女性などは、クラブを振り切れないこともあるでしょう。
しかし、クラブが砂に潜って振り切れないことを恐れるあまり、フェースを開きすぎてしまわないように注意が必要です。
バンカー内でのルール
ゴルフボールがバンカー内に入っている間に適用されるルールを紹介します。ボールがバンカーの縁でとどまったように見えても、バンカーの砂に少しでも触れていたらバンカー内のボールと判断されるので注意しましょう。
手やクラブで砂に触れない
手やクラブで砂に触れてしまうと2罰打のペナルティとなります。砂の質や硬さが分かるとプレーヤーが有利になってしまうためです。
また、アドレス時にクラブは砂から離れていないとなりません。バックスイングで砂に触れてしまった、素振りをしたらクラブが砂に触れてしまったという場合もペナルティの対象です。
バンカー内の自然物は取り除ける
バンカー内にある石や木の枝(ルースインペディメント)は、取り除いてからプレーできます。これは、2019年のルール改正から適用されるようになりました。
対象は地面から離れられる自然物です。手で取り除けない石や生えている雑草、木の根などは対象になりません。
バンカーに入ってしまったときの対処法
どんなに気をつけていても、打球がバンカーに入ってしまうことを完全に防止するのは難しいでしょう。ここでは、バンカーに入ってしまったときの対処法について紹介します。
ボールに一番近い縁からバンカーに入る
バンカーショットをするときは、バンカーの縁からボールまでの距離が一番近いところから入りましょう。砂を荒らす範囲が減るため、バンカーショット後の整地を手早く完了できます。
バンカーショットの後は整地する
バンカーショットの後は整地するのがマナーです。砂を踏み荒らしたままでは、足跡などにボールがはまり、次にバンカーに入ったプレーヤーが不利になってしまいます。
ゴルフ場のバンカーには、バンカーレーキというT字型の砂を慣らす道具が置いてあるので利用しましょう。広いバンカーでは、バンカーレーキをボール近くまで持ってきておくと、整地の時間短縮になるのでおすすめです。
ペナルティを受けて打ち直しする
バンカーも、アンプレアブルを宣言できます。救済措置としてペナルティを受けて打ち直すことが可能です。ここでは主なシチュエーションと、救済措置のパターンを紹介します。
ボールがバンカーの縁や崖近くにある場合
ボールの位置が、バンカーの縁や崖近くになってしまう場合があります。すると足場が悪くてアドレスできない、スイングするスペースがないという状態になり、バンカーショットができません。
そのようなときは、1打罰を受けて、バンカー内の違う場所でドロップが可能です。ボールを基点とした半径2クラブレングス、またはボールとピンの延長線上のラインを中心線とした1クラブレングス以内が有効範囲となります。
ただし、どちらもピンに近づかない位置という条件があり、バンカー外へのドロップもできませんので注意しましょう。
難易度が高い形状のバンカー
ピンに近い側の縁が大きくせりあがっているなど難しい形状のバンカーでは、どんなにバンカーショットをしても出られなくなってしまうことがあります。近くがOBになっていて、ピンと逆方向に出すのが難しい場合もあるでしょう。
そのようなときは、1打罰でバンカーに入ってしまったショットをやり直せます。元の位置から、1クラブレングス以内へのドロップです。
また、2019年に改正された新ルールでは、2打罰でバンカー外にドロップもできます。バンカー外へのドロップは、ボールとピンの延長線上のラインに沿って1クラブレングス以内で、ピンに近づかなければどれだけ離れても問題ありません。
まとめ
バンカーショットの打ち方や、バンカー内でのルールなどについて紹介してきました。実際にバンカーで打てるチャンスは多くありませんので、難しそうなバンカーでも一度はチャレンジしてみるのがおすすめです。
バンカーショットの打ち方や対処法を身につけて苦手意識を払拭し、ラウンド本番に備えましょう。