アイアンは重い方がいい?適切なアイアンの重さについて徹底解説!
アイアンを振っていて重いと感じたり、アイアンの重さをどう選べばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで今回はアイアンの重さについて解説しますので、自分のアイアンが適切な重さなのか確認する時や、新しく購入する際の参考にしてください。
アイアンは重い方がいい?
重いアイアンの方がボールを叩くパワーが強く伝わるので、良いのではないかと考える人も多いのではないでしょうか。その場合、今使用しているアイアンはオーバースペックになっている可能性があります。
オーバースペックのアイアンを使用すると、スイングが安定しなかったり、上達するスピードが遅くなったりしますので気をつけましょう。
アイアンの適切な重さとは
人それぞれスイングやパワーが違うため、一概に重い方がいいとは限りませんが、アイアンは自分のヘッドスピードに合う範囲内で、少し重めが推奨されています。なぜなら飛距離が出しやすく、スイングも安定しやすいからです。
推奨総重量について
以下はヘッドスピードを基準とした7番アイアンの推奨総重量です。この基準を見る際、ドライバーの重量も把握しておくことをおすすめします。なぜならクラブは、ドライバーを基準として、クラブが短くなるほど重くするというバランスが大事だからです。
ヘッドスピード35(m/s)以下 | ドライバー250〜270g | 7番アイアン320〜360g |
ヘッドスピード35〜42(m/s) | ドライバー270〜290g | 7番アイアン350〜390g |
ヘッドスピード38〜45(m/s) | ドライバー290〜300g | 7番アイアン380〜410g |
ヘッドスピード41〜47(m/s) | ドライバー300〜315g | 7番アイアン400〜425g |
ヘッドスピード44〜50(m/s) | ドライバー315〜330g以上 | 7番アイアン425〜440g |
身体への負荷
重いアイアンを使っている場合、練習するたびに筋肉痛になってしまったり、最初はクラブを振れていても、途中から振れなくなってしまう可能性があります。無理に振ると身体を痛めてしまう可能性があるため、適切な重さのクラブを使用しましょう。
アイアンが重い場合、軽い場合の比較
ここでは自分に適した重さのクラブよりも重いクラブを使った場合と、軽いクラブを使った場合のメリットとデメリットを解説します。
アイアンが重い場合
ドライバーは上手く当たるがアイアンは苦手という方は、アイアンとドライバーの重さが段階的になっておらずアイアンが重い傾向にあります。特に以下のデメリットと現状の悩みを比較してみましょう。
メリット
・当たれば飛距離が出る
・身体全体で振るスイングが身につく
デメリット
・振るたびに筋肉痛になる、体力がもたない
・スイングが安定せず、ダフりやトップの原因になる
・クラブの重さで体が振られてしまい、打点が定まらない
・ヘッドスピードが上がらない
・ボールがきちんと当たった時と当たらない時の飛距離の差が大きい
アイアンが軽い場合
アイアンが軽いと振りやすいと思われがちですが、実際はクラブの制御がしにくくなります。アイアンはしっかりとボールを捉え距離感を正確にする必要があるため、重さもなければいけません。以下のメリット、デメリットと照らし合わせ、現状を見直しましょう。
メリット
・パワーがなくても簡単に振り切れる
・ヘッドスピードが上がる
デメリット
・シャフトが暴れてしまいスイング軌道が乱れ、ダフリやトップの原因になる
・手打ちになってしまう
・ボールがきちんと当たっても飛距離が出ない
アイアンの重さを構成する要素
アイアンの重さが自分に合っているかを見極める上で、シャフトの種類やシャフトとヘッドの重さのバランスが重要です。それぞれどのような特徴があるのか、ここで解説します。
シャフト
アイアンシャフトにはカーボンとスチールの2種類があります。技術の進歩によって、一概に「カーボン=軽い、スチール=重い」わけではなく、カーボンでも重量があったり、スチールでも軽量化されているシャフトもあります。
しかし、クラブそのものの重量ではなく、ボールに伝わる重みがそれぞれ違うため双方の特徴を押さえておきましょう。
カーボンシャフトの特徴
カーボンシャフトは炭素繊維素材でできており、比較的パワーのない女性や初心者の方でもヘッドが走りやすく、振り抜きやすいシャフトです。ボールを打った時の振動が手に伝わりにくく、打感が柔らかく感じます。
スチールシャフトの特徴
スチールシャフトは鉄でできており、比較的ヘッドが重いのが特徴。パワーがある人やテクニックがある人に向いているシャフトです。ボールを押し潰して打つ感覚で、スピンがかけやすい特徴があります。
クラブバランス
クラブバランスとは、クラブの総重量に対してヘッドの重さを表す言葉です。クラブを振った時に感じるヘッドの重さや振り心地に関わる指標になります。
クラブバランスはヘッド側が軽いものからA、B、C、D、Eの5段階に別れ、各アルファベットの中でも0〜9の10段階に区別されます。一般男性用ならC8〜D4、一般女性用ならB8〜C4の間で設計されています。
メーカーのホームページやカタログに記載されていますので、自分のクラブのクラブバランスを調べてみてください。また、ドライバーやウッドと揃えるとスイングが安定します。
クラブの重さ、クラブバランスを確認する方法
これまでの内容で、アイアンの重さが自分に合っているのかイメージが湧き、クラブの重さの概要もご理解いただけたと思いますので、ここでは適した重さなのか最終確認する方法を解説します。
アイアンの重さを調整する際は、ドライバーの重量とクラブバランスとも合わせることを忘れないように気をつけてください。
ゴルフショップで試打する
自分のクラブを持参し、そのクラブの重さとクラブバランスを基準にして、重いものと軽いものを試打してみましょう。また、ヘッドスピードがどのぐらい出てるのかを確認してもらい、クラブ選びの参考にしましょう。
自宅で簡単チェック
この方法はクラブ自体が重すぎる場合には不向きですので、クラブが軽い、クラブバランスが悪いと思う方に向けた方法です。自分のアイアンと市販のクラブ用の鉛を用意してください。
クラブ全体が軽い場合には、鉛をヘッドとグリップギリギリのシャフト側に貼ってスイングしてください。ヘッドが重いと感じる場合はシャフトに、ヘッドが軽い場合はヘッドに鉛を貼ってスイングしてください。可能であれば試打してみると、よりインパクトの後のクラブの走りを実感できます。
まとめ
いかがだったでしょうか。アイアンは重いクラブが一概に良いのではなく、ドライバーの重さ、自分のスイングとの相性によって、シャフトとヘッドの重さのバランスが大事だと、ご理解いただけたと思います。
自分にあった重さのアイアンを探すには色々試す必要があるため大変ですが、気持ちのいい振り心地のアイアンが見つかれば、早い成長とスコアアップにも繋がりますので、根気強く試してください。