ドライバーの低弾道を打ち分けよう!飛距離を出すための打ち方を解説
通常、ドライバーのティーショットは高さを出してキャリーを伸ばすことで最も飛距離が伸びます。しかし、風が強い日や天候が悪くフェアウェイが湿っているときは、低弾道の球を打つことで飛距離を出すことができます。天候に応じて打ち方を使い分け、スコアアップを目指しましょう。
ドライバーの低弾道とは
ドライバーのティーショットでは、通常はアッパーブローでボールを高く打ち上げ、飛距離を出すことが理想とされます。しかし、風が強い日は球が上がることで押し戻され、キャリーの距離を出すことができず、総飛距離が短くなってしまいます。
また、高く打ち上げるショットは、ボールのスピン量が多くなっています。芝が湿っている場合、1バウンド目こそ伸びる可能性があるものの、ランが少なくなってしまいます。
強風の日は、低く早く打ち出す低弾道のティーショットをすることで風の影響を抑え、押し戻されることなく飛距離を出すことができます。芝が湿っている悪天候も同様に、球速を出すことでランの飛距離も出すことができます。
ドライバーでの低弾道の打ち方
ティーショットにおける低弾道は、「低く早く打ち出す」ことが重要です。通常のスイングと基本的な動きは同じですが、少しだけ意識するポイントが変わってきます。ここでは、低弾道を打つ際に意識することを解説します。
ボールは右寄りに置く
ボールは、通常のティーショットを打つ時よりも右寄り(左利きの場合は左寄り)に置くようにしましょう。他のクラブと同様に、ボールは右に置くほど球が上がりにくくなります。ボールをずらす幅はおおよそ1個分が良いとされます。
人によりボールのポジションは変わってきますので、ボール1個分ずらしを目安としながらも、まずは半個分ずらす等、少しずつずらすことで自分なりのベストポジションを見つけるようにしましょう。
ここで注意することは、ボールを右寄りに置いても、アドレス時の手の位置は変わらないよう意識することです。つまり、通常のティーショットよりもハンドファーストになることが理想です。
ハンドファーストにすることで、クラブの最下点がボールの前に出るため、インパクト時にフラットにボールを捉えることができるようになります。フラットに捉えることで、打ち上げず低く打ち出すことができます。
また、ティーは少し低くすることで、低い軌道で打ち出すことができ、低く速い球を打つことができます。このとき、ティー本体にはクラブが振れず、ボールだけを打つことができれば、よりよい低弾道の球を出すことができます。
インパクト時(ボールをフラットに捉える)
低弾道を打つ時のインパクトは、ボールを弾くというより、ボールを「押し出す」イメージでスイングをしましょう。
低弾道を打つためには、クラブヘッドが低い位置から出るように、ダウンスイングでクラブヘッドが地面に近くなるように下ろします。地面に平行にスイングするイメージでボールをフラットに捉え、打った後もクラブヘッドが低く出るように、ボールを押し出しましょう。
また、ロフトを立てて構えることで球が上がらないようにすることも有効です。ロフトを立てた状態で打てば、低くスピン量の少ない球を打つことができます。スピン量が少ないことで、着地後もランで距離を稼いでくれます。
左足重心
通常のティーショット時よりも、左足に重心を置くことを意識しましょう。左足重心にすることで、アッパーブローで打ち上げるスイングではなく、被せた打ち方ができるようになります。
このとき、体が沈まないように注意しましょう。重心は低くせず高めに取り、目線を低くすることで前傾姿勢を維持しながら左足に重心を載せることができます。
体が沈んでしまうとクラブヘッドがボールに対して鋭角に入りテンプラしてしまったり、右肩が前に入ってしまいヘッドがうまく返らず、スライスやチーピンとなってしまいます。重心は高く固定し、体の捻転で打つという基本は変わらないことを覚えておきましょう。
クラブのロフト角
強風の日や悪天候の日に限らず、低く打ち出したティーショットを持ち球としたい場合、ドライバーのロフト角を見直すのも一つの手となります。低弾道で速い球を打ちたい場合は、腕の力ではなくクラブのしなりを活用することが大切です。
自分のスイングスピードや力の加減を踏まえて、クラブのロフト角・シャフトの固さを見直し、クラブを変えてみるのもよいかもしれません。
逆に、球を高く上げたいのにティーショットで球が「低く出てしまう」方は、ロフト角を大きいものに変えてみると改善されるかもしれません。
ゴルフスイングのほとんどの動きは、クラブに依存しているとも言えます。練習を繰り返す中で、自分のスイングの特徴や出したい球を知って、より自分に合ったクラブを探してみましょう。
まとめ
ドライバーの低弾道を打ち分けることで、天候やコンディションに関わらず効率的に飛距離を出すことができるようになります。基本のスイングは同じですが、少し意識するポイントを変えることでティーショットも打ち分けが可能です。
シチュエーションに合わせた球筋を選択できるようになることで、コースマネジメントもスコアメイクも大きく幅が広がります。本記事で解説したポイントを抑え、どんな状況でも安定したスコアを出せる上級者を目指しましょう。