真っ直ぐ引くのは間違っていた？正しいテークバックを解説！
止まっているボールを打つのは一見簡単そうですが、静止した状態からスイングを始めるのはかなり難易度が高い動作です。スイングの始めの動作であるテークバックの良し悪しが、結果の優劣を決定すると言っても過言ではありません。正しいテークバックについて解説します。
スイングの良し悪しはテークバックで決まる
テークバックとはアドレスを構えたあと、最初に行うゴルフスイングの動作で、重要な動きであると言われています。ゴルフスイングにおいてテークバックが重要視されているのは、「静」から「動」へ移行する動きが一番大切とされているためです。
野球やテニスは向かってくるボールに対して、体を動かしながらスイングします。一方ゴルフは、静止した状態から止まっているボールに向かってスイングしなければなりません。
始動のテークバックを正しい方向へスムーズに動かすことで、全体的に流れるようなスイングになります。ボールを打つタイミングも良くなり、ナイスショットが出るようになります。
テークバックを上手く始動させるには
テークバックで力んでしまうと、流れるようなスイングはできません。体が自然に動くように力を抜いて、始動するきっかけをつくることが重要です。
「静」から「動」へのきっかけとは
「静」の状態からいきなりクラブを引いてテークバックするよりも、体の一部を少しだけ動かし、戻ってくる反動を利用して「動」へ移ることが大切です。ゴルフではこのきっかけの動作をフォワードプレスといいます。
完全に静止している状態で体を動かすゴルフは、このフォワードプレスが重要です。この動作を入れることで、スムーズなバックスイングができるようになるからです。
フォワードプレスの種類には、左右の足で足踏みしたり、体重を左方向に移動して右側に戻す時の反動を利用したりする方法があります。ゴルフクラブを左右に振るワッグルも、フォワードプレスの一種です。
ほとんどのゴルファーがテークバック始動のきっかけを掴もうと、無意識のうちにフォワードプレスを行っています。ルーティン化した方が安定するので、体のどの部分から始動しているのかは捉えておきましょう。
テークバックは始めの30センチが重要
テークバックの始動から30センチ程度、正しい方向にクラブを引けば、スイング全体が正しくできるようになります。
テークバックの方向がズレてしまうと、バックスイングもズレてしまいます。当然トップの位置からのダウンスイングや、ボールに対するインパクトの位置もズレてしまい、ミスショットの原因になります。
フォワードプレスの始動から30センチまでのテークバックが、最も重要な動作です。意識を持って行いましょう。
テークバックのスピード感
テークバックの動きは、速すぎるとバランスを崩し、逆に遅すぎるとスピーディーなスイングに支障がでます。速すぎず遅すぎずの適度なスピードが理想です。
あまり難しく考える必要はありません。フォワードプレスのテンポ感でテークバックを行うのが、丁度良いスピードです。
このスピードが毎回異なっていたのでは、スイングは安定しません。スピード感は練習場で体に覚えさせると良いでしょう。
テークバックはアドレスも大切
テークバックは一連のスイングのなかで一番短い動作ですが、短い分スイングの起点のアドレスがしっかりしていなくてはいけません。
テークバックは真っすぐ後ろに引く？
テークバックは真っすぐ後ろに引くと言われていますが、これはイメージです。実際は緩い円弧を描くように引いていきます。
真っ直ぐ引くというのは、腕の力だけでテークバックするのではなく、全身でテークバックを行うという意味です。
テークバックは下半身始動で円弧を描くように動かすと、きれいなスイング軌道を描けます。
テークバックの始動は下半身から
ゴルフスイングは上半身より先に下半身から動きだす、下半身リードが良いとされています。腕の力を使ってテークバックすると、結果は手打ちのスイングになってしまいます。
フォワードプレスで体重を少しだけ左足に移動して、右足に戻す時に体重をしっかりに乗せてテークバックを行います。これで下半身リードができるようになります。
テークバックが腰のあたりにきた時点でダウンスイングの踏み込みを開始すると、下半身で打ち込めるスイングができます。
前傾姿勢のキープが大切
テークバックからバックスイングは前傾姿勢をキープしましょう。体が起き上がるとクラブヘッドの位置がズレてしまい、ミスショットの原因になります。前傾姿勢をキープする簡単な練習方法を紹介します。
頭を壁に軽く付けたままで頭が壁から離れないようにバランスをとりながら、 テークバックを行います。これを繰り返すと前傾姿勢のキープとヘッドアップ防止につながります。
上半身は無意識にブレてしまうことが多いため、練習というより矯正して体で覚えた方が良いでしょう。あとは頭を壁に付けたままでバックスイングができるようになれば、前傾姿勢をキープしたスイングができるようになります。
まとめ
ゴルフスイングはテークバックからフォロースルーまでは2秒程度なので、ダウンスイングで軌道修正をかけることはできません。テークバックは準備に時間をかけられるので、正しく行うとスイング全般が良くなります。
始めよければ全て良し、スイング最初の動作であるテークバックに意識を持つことが重要です。
