グリーンでピタッと止める!アプローチにバックスピンをかける方法は?
ピンまで30ヤード程度の距離から、グリーンでピタッと止まるアプローチに憧れる方も多いのではないでしょうか?バックスピンをかけるためには、多くのポイントがあります。この記事では、バックスピンをかけるための構え方やスイング、練習法を解説します。
バックスピンがかかる仕組みとは?
グリーンへのアプローチショットで、短いランでピタッと止まるアプローチを打つためには、まずはバックスピンがかかる仕組みを知る必要があります。
バックスピンは、インパクト時にボールがクラブのフェース面を駆け上がる動きによって発生します。クラブのロフト角が大きいほど、インパクト時にボールとフェース面の角度が大きくなり、フェース面の溝との摩擦が大きくなります。
バックスピンの量は、フェースの入射角やヘッドスピード、フェースの軌道、ボールの材質やフェース面の状態など、複数の要素によって決まります。この記事では、バックスピンをかけるためのポイントと練習法を解説します。
バックスピンをかけるための4つのポイント
アプローチでバックスピンをかけるためには、スイングだけでなく、打つ場所や道具にも注意する必要があります。ここでは、バックスピンをかけるために意識すべき4つのポイントを紹介します。
1、アプローチを打つ場所
まずは今から打つ場所が、バックスピンがかかったショットを打つのに適した場所か確認しましょう。バックスピンをかける場合、慣れるまではフェアウェイから打つことが条件です。前述のように「ボールがクラブのフェースを駆け上る」ことが大切であるためです。
一方で、ラフから打つ場合はスピンがかかりにくいです。理由は、クラブヘッドとボールの間に芝が入ってしまい、スイングが正しくてもボールが止まらず、グリーンをオーバーしやすくなるからです。
ラフから打つ場合は、バックスピンをかけるのではなく、転がすアプローチに切り替えることをおすすめします。
2、クラブとボールの選択
まずはクラブ選びです。ロフト角が大きいほどバックスピンの量が増えるため、一般的には58度や60度のウェッジが向いています。
打つ前には、しっかりとフェースを磨いて、溝に入り込んだ芝や砂を取り除いてください。バンカーショットを打った後に砂が着いたままになっていることも多いので、必ず確認しましょう。
また、ボール選びも大切です。ディスタンス系・スピン系といった種類がありますが、バックスピンをかけるためには、スピン系のボールがおすすめです。ボールの外側のカバーがウレタン製であり、スピンがかかりやすくなっています。
3、構えとフェースはオープンに
構えはターゲットに対して少しだけオープンにします。つまり、両脚を少しターゲットに向けます。これによって、アウトサイド方向からクラブが入り、ボールがカット軌道になることで、バックスピンがかかりやすくなります。
フェースも少し開きましょう。開く角度が大きいほどカット軌道で打ちやすくなりますが、クラブのネックに当たるとシャンクの原因となります。
素直に構え(スタンス)に沿って、アウトサイドインに振ることを心がけましょう。開きすぎないことと、少しトゥ側に当てる意識で振ることが大切です。
4、スイングはダウンブロー
ダウンブローとは、スイングの過程でクラブヘッドが最下点に達する前、すなわちまだ下降を続けている途中でボールを打つことです。ダウンブローで意識するコツは3つです。
ボールは少し右足に寄せる
ボールが左足に寄っていると、最下点を超えた後にインパクトを迎えてしまうため、バックスピンではなくトップスピンがかかるため、注意が必要です。ボール1個〜1個半ほど右足に寄せましょう。
ハンドファーストをキープする
アドレスからインパクトまで、ハンドファーストをキープしましょう。手首とクラブの角度は90度で固定です。緩んでしまうと、すくい打ちやダフリの原因になります。アドレス時のグリップの先端を、左足の付け根に向けることを意識しましょう。
インパクトの重心は左足に寄せる
重心が右足に寄ってしまうと、スイングの支点となるグリップが右足の前になります。最下点は右足よりもさらに手前になってしまうため、インパクトでグリップよりもクラブヘッドが前に出る、ハンドレイトの形になりトップしやすくなります。
参考ですが、ドライバーなどは最下点を迎えた後に、下から上に煽るような打ち方をするので、右足に重心を寄せる必要があります。求める打球角度やスピンによって、打ち分けましょう。
今すぐできるパックスピンの練習法
上で解説したポイントを理解しても、初めはミスショットが多くなるでしょう。そんなときは、今から紹介する2つの練習から始めてください。
インパクト以降だけを練習
バックスイングは行わず、ボールをフェースの上に乗せて、短い距離で飛ばしてみてください。ボールがクラブの溝との摩擦で駆け上がる動きを実感しましょう。フェースを入れる角度を身につける練習にもなります。
シャロースイング
クラブを少し長めに持って、大きくゆっくりとスイングしてみましょう。ヘッドが重くなることから、ボールに対してヘッドがシャロー(=浅い角度)に入り、ボールがフェースに乗りやすくなります。飛距離は短くなりますが、バックスピンをコントロールできます。
まとめ
いかがだったでしょうか。この記事では、アプローチショットでバックスピンをかけるポイントや練習法を解説しました。スコアアップに不可欠なアプローチを上達させて、周りを驚かせるようなバックスピンをかけましょう。