パターの選び方とは?スイング軌道とインパクトタイプが重要!
パターを選ぶ際、ヘッドの形状やユーザーの評判を基に選ぶことが多いでしょう。パターの打ち方には「スイング軌道」と「インパクトタイプ」があり、自身の打ち方に合ったパターを選ぶことでパットが上手くなります。本記事では、パターの打ち方やパター選びについて説明します。
パターのスイング軌道とは
パターのスイング軌道には、大別すると真っすぐ引いて真っすぐ打ち出す「ストレート軌道」と、インサイドインで打ち出す「アーク軌道」があります。
ストレート軌道
ストレート軌道はグリップを固定して、ヘッドをターゲット方向に真っすぐ引いて真っすぐ打ちだす軌道です。
ターゲットに向かって平行にスタンスを取っているので、狙った方向と平行にフェース面を打ち出すことになります。したがって、方向性が安定したストレートなボールで転がって行きます。
アーク軌道
アーク軌道はフェースをインサイドインで振り抜く軌道です。バックスイングでインサイドに引いて、インパクトはボールに対してヘッドを垂直に当てて、フォロースルーでインサイドに打ち出します。
アーク軌道はフェースの開閉とインパクトでの力加減が必要になるので、ゴルファーの感性が重要なパッティングです。
パッティングのインパクトタイプとは
パッティングのスイング軌道と同様に、パットの打ち方も大きく分けると「ストローク式」と「タップ式」の二種類に分類されます。パターに構えなしと言われていますが、この二種類には基本的な構え方があります。
ストローク式
ストローク式の打ち方は、手首を固定して振り子のようにパターヘッドを前後にストロークして、ヘッド軌道の最下点でインパクトを迎えます。
ストローク式の構え方は両肩を平行にして、両肘とグリップで五角形を作ります。脇を締めてヘッドを体の中心に置いて、パッティング中は五角形を崩さないように、真っ直ぐ引いて真っ直ぐ打ちます。
肩で打つイメージなので、ショルダーストロークとも言われています。安定したストロークで方向性を高める効果があります。テークバックとフォロースルーの振り幅を同じくして距離感を合わせるので、極端なオーバーやショートのミスが少なくなります。
ストローク式は初心者からプロゴルファーにいたるまで、多くのゴルファーに支持されています。
タップ式
タップ式はインパクトで手首を支点にスナップを使ってコツンと打つので、距離感や方向はゴルファーの感性が重要になります。
両肘をグリップ方向に延ばして、両肩とグリップで三角形を結ぶように構えます。三角形を崩さず手首を支点にインパクトで強弱をつけて打ちます。この強弱のコントロールが難しいので、初心者の方にはおすすめできません。
タップ式はプロゴルファーや上級者向けの打ち方と言って良いでしょう。
パターは打ち方で選ぶ
ストレート軌道にはストローク式の打ち方が合っており、アーク軌道にはタップ式の打ち方が合っています。打ち方によるパターの選び方を説明します。
マレット・ネオマレット型のパター
ストレート軌道でストローク式の打ち方は、ヘッドの重みが利用できるマレット型やネオマレット型のパターが向いています。
これらのパターはヘッド後方部分を大きくして後方に重心を置いているので、真っすぐ引いて真っ直ぐ打つことで高い慣性モーメントが実現します。
大きなヘッドのネオマレット型に線や溝を入れたモデルは、ターゲット方向にフェースの向きが合わせやすくなっています。機械的に振り幅を一定にしてパターの重みでストロークすると、直進性の高いボールを打つことができます。
マレット型やネオマレット型のパターをストレート軌道でストローク式でパッティングすると、再現性が高くミスの少ないパッティングができるようになります。
L字型やピン型のパター
アーク軌道でタップ式の打ち方に向いているパターは、ヘッドが小ぶりで操作性の高いL字型やピン型のパターが合っています。
L字型パターはシャフトがヘッドのヒール側についていて、アルファベットのLのような形のパターです。アイアンと似た形状なので、フェースの開閉がしやすく操作性に優れています。
ピン型パターは1960年代にPING社が発売した「アンサー」が始まりで、現在もパターの代表的な形状となっています。ヘッドが小さいのでカップに対して構えやすく、操作性も良くなっています。
ヘッドの前後にバランスよく重量を配置して、スイートエリアを広くしているので、ミスにも寛容な構造です。
L字型やピン型のパターはゴルファーの感性で操作する部分も多いため、自分自身のパッティングスタイルを理解した感性重視のゴルファーにおすすめです。
初心者におすすめのパター
パターにはそれぞれいいところがありますが、初心者におすすめするのは、マレット型やネオマレット型のパターです。
ストレートなスイング軌道で方向感が安定して、スイングの振り幅で距離感を合わせることで、方向性と距離感の両方を手に入れることができます。
難しく考えることなく、パターの重みが再現性の高いオートマチックな働きをしてくれるので、安定したパッティングが可能になります。
まとめ
パターのスイングはストレート軌道とアーク軌道の両方を練習して、しっくりする打ち方に合うパターでラウンドしてください。自分に合った打ち方とパター選びは、この繰り返しになります。どちらが良いパッティングで、どのパターが良いという明確な答えはありません。
パット数が36パットをコンスタンスに切れるようになれば、ひとまず合格点です。最終的に30パットを切るようになれば、自分に合ったパッティングと最高のパターを手に入れたと言えるでしょう。