ロストボールとは?メリット・デメリット、初心者ゴルファーにおすすめの理由を解説!
ゴルフを入門しようとゴルフ用品を揃える際にどれを選ぶべきか迷うゴルフボールですが、ロストボールというものが存在するのをご存じでしょうか?この記事では、ロストボールの概要とメリット・デメリット、初心者ゴルファーにおすすめの理由を解説します。
ロストボールとは?
ゴルフを始めようとゴルフ用品店などで道具を揃える際に、ゴルフボールの種類の多さにも戸惑うのではないでしょうか。この記事ではロストボールの概要とメリット・デメリット、初心者ゴルファーにおすすめの理由を解説していきます。
なお、この記事ではゴルフルールのロストボールではなく、用品としてのロストボールについて解説します。
ロストボールは安価に手に入るゴルフボール
ゴルフ場では、池や谷、林の中などに落ちてしまったボールを目にすることがあると思います。ロストボールはゴルファーがゴルフコースで打って紛失したボールをゴルフ場や収業者などがボールを回収し、洗浄・漂白して再び店頭で販売されるボールのことをいいます。
すなわち、中古のゴルフボールのことであり、メーカーやタイプ、銘柄もさまざまです。ゴルフ用品店などでは、新品ボールの横や特価品として陳列されることが多いです。また、ネットショップではロストボール専門店もあるほど、ゴルフボール購入時の選択肢となっています。
ロストボールのメリットとデメリット
一見すると、安価で購入できるボールですが、そんなロストボールにもメリットとデメリットが存在します。ここでは、ロストボールを使うメリットとデメリットを解説します。
ロストボールのメリット
安価で購入できるロストボールのメリットはどのようなものがあるのか解説していきます。
費用を抑えることができる
ロストボールの大きな魅力は、その価格にあります。一般的なゴルフボールは1ダース12球入りで2,000円〜5,000円程度ですが、ロストボールは30球1,000円~2,000円程度とおよそ三分の一程度の価格で購入できます。消耗品の費用をとにかく抑えたい場合には、とても助かる存在のボールではないでしょうか。
ものによっては新品同様のものもある
ロストボールはゴルファーがゴルフコースで打って紛失したボールをゴルフ場や収業者などがボールを回収し、洗浄・漂白されたものなので、ものによっては新品同様に綺麗なボールもあります。ロストボールは状態によって「A」「AB」「B」とランキング分けされていますので、AB以上を選ぶことでより状態の良いものを購入できます。
いろいろな種類のボールを試しやすい
ロストボールはゴルフ場で回収されたボールのため、特定の銘柄が決まっている訳ではなく、さまざまなメーカー・タイプのボールを安く購入できます。ゴルフ用品店によっては、メーカーでまとめたものから、様々なボールが混ざったパック販売など、さまざまな形態で販売されています。
そのため、とりあえず中古ボールでいろいろな銘柄のボールを打ってみたいという方にはうってつけの商品と言えます。
ロストボールのデメリット
ここまではロストボールのメリットを解説してきました。魅力が多く見えるロストボールにもデメリットが存在します。
新品と比べて飛距離性能が落ちている可能性がある
ここまで解説した通り、ロストボールはゴルフ場の池や谷、林の中などに落ちてしまったボールであり、回収までに期間がかかれば、その分ボールにとっては過酷な環境にさらされることとなります。
真夏の直射日光にさらされ続けたり、雨や池の中に沈んだボールであれば水に長期間浸かっていた可能性もあります。
特にゴルフボールは一定期間水に浸けたままにしておくと、飛距離が落ちる実験結果もあり、新品と比較すると飛距離性能が落ちている可能性が高いとされています。
また、ボールの銘柄によっても劣化する性質や耐性は異なりますので、放置期間や環境で判断することが難しい背景もあります。
状態が悪いボールが混じっている可能性がある
ロストボールは「A」「AB」「B」と状態によってランク付けされて販売されていますが、特価品として取り扱われていることが多い関係から、ボールの状態を問わず30球で〇〇円といったように販売されていることもあります。そのため、品質のばらつきによって思うようなプレーができないことが起きる可能性もゼロではありません。
同じ銘柄で揃えることが難しい
ロストボールでお気に入りの銘柄を見つけて、今後も同じ銘柄のロストボールを購入したくても購入できないこともあります。もちろん販売しているゴルフ用品店にもよりますが、ロストボールは回収・洗浄されて販売される性質上、同じ中古の銘柄のボールが常に販売されることは保証されません。
そのため、同一のメーカーを選ぶか、銘柄にこだわらないと割り切ってロストボールを購入する、気に入った銘柄が見つかれば新品ボールを購入することをおすすめします。
ロストボールが初心者におすすめの理由
ここまではロストボールのメリット・デメリットについて解説してきました。ここでは、ロストボールが初心者ゴルファーにおすすめの理由を解説します。
消耗品の費用を抑えることができる
ゴルフボールは消耗品であり、特に初心者ゴルファーはゴルフボールを紛失しやすい傾向にあります。また、続けられるかわからないけど、とりあえずボールが欲しいというゴルファーにはおすすめの選択肢です。
紛失を気にせずたくさん打てる
ロストボールは1球あたりの単価が安いため、自宅の庭や敷地に練習用のネットを貼って紛失や劣化を気にせず、とにかくたくさん打ちたいというゴルファーにはおすすめです。
安価に様々なタイプのボールを試せる
ゴルフボールには飛距離重視のディスタンスタイプとスピン重視のスピンタイプ、またその中間的なスピン&ディスタンスタイプなどもあります。
初心者のうちは自分にあったボールがまだ分からない方がほとんどだと思いますので、ロストボールで様々なタイプのボールを試して、自分にあったボールを見つけやすいということも大きなメリットです。
ロストボールの注意点
ここまではメリット・デメリット、初心者におすすめの理由を解説しましたが、ロストボールの注意点について解説します。
落ちているボールを勝手に拾ってはいけない
ロストボールはゴルファーがゴルフコースで打って紛失したボールをゴルフ場や収業者などがボールを回収したものですが、これは提携業者やゴルフ場が取り決めを行なって回収しています。
そのため、プレー時に林などに落ちている他人のボールを拾って使用することはマナー違反であり、窃盗罪に問われる可能性もあります。ロストボールはあくまで業者が適切なルートで販売を行なっているものですので、「落ちているボール=ロストボールだから拾っていい」といった間違った認識を持たないことが大事です。
なるべく状態の良いものを購入する
ロストボールは状態によって「A」「AB」「B」とランキング分けて販売されていますので、AB以上を選ぶことでより状態の良いものを購入できます。
状態を問わないからとにかく安いボールが欲しいといった場合には、状態の悪いボールを選ぶ選択肢もありますが、プレーに影響してくる可能性も高いため、なるべく状態の良いものを購入することをおすすめします。
一度に大量に買わない
ロストボールは安価にまとめて購入できるため、安いタイミングで大量に100球ほど買ってしまおうと考えがちです。
ですが、デメリットで解説した通り、もともとどのような環境にあったか分からない中古のボールであり、購入後も劣化は進みますので、20〜30球ほどの使い切れそうな量で購入することが重要です。
ある程度上達したら新品ボールでの運用がおすすめ
ロストボールは初心者にはコスト面などで優しいボールですが、中古品でありメーカー・銘柄もバラバラという点に加え、ボールの飛距離性能が落ちているものもあります。そのため、ある程度上達して、自分に合ったボールのタイプや銘柄がわかってきたら、品質が安定している新品ボールで練習をすることをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか。この記事ではロストボールの概要とメリット・デメリット、初心者におすすめの理由と注意点を解説してきました。ロストボールはとても安価に入手できるボールで気軽に様々なボールを試打できるというメリットが魅力的です。ぜひ、ゴルフ用品店に立ち寄った際には、ボールコーナーを覗いてみることをおすすめします。