正しくインパクトするフェースの向きは？テークバックからバックスイングが重要！
ゴルフはフェースの向きが正しくボールにヒットしないと真っすぐ飛んでいきません。意外にインパクトはダウンスイングよりも、テークバックからバックスイングまでの動作が重要です。正しいフェースの向きにするスイングの練習方法について説明します。
大ゴルフスイングの軌道を理解する
正しいフェースの向きは、正しいスイングの軌道でなければいけません。ゴルフのスイングの軌道は、インサイドイン、アウトサイドイン、インサイドアウトの3種類に大別されます。
インサイドイン
理想のゴルフスイングは、クラブヘッドがボールの内側から入って内側に抜けて行く、インサイドインの軌道とされています。
野球やテニスはグリップの延長線上にスイートスポットと重心がありますが、ゴルフはクラブはその構造上、シャフト先のヘッドの外側に重心があります。外側にある重心でヘッドターンするには、ボールの内側から入って内側に抜けて行くスイング軌道が適しています。
インサイドインのスイングはこの重心を上手く使い、フェースの芯でボールを捉えて真っすぐ遠くへ飛ばします。芯で捉えることでミスショットも少なくなります。
アウトサイドイン
アウトサイドインはアマチュアに多いスイング軌道で、クラブヘッドがボールの外側から入り、インパクト後に内側へ抜けていく軌道のことです。
クラブフェースが外側からボールに当たることで、ボールに右回転がかかりスライスボールになりやすいスイング軌道です。スライスボールは大きく左に曲がるのでラフやOBゾーンに打ち込んでしまう確率が高くなり、スコアメイクに苦労することになります。
インサイドアウト
インサイドアウトはボールの内側からクラブヘッドが入り、インパクト後は外側へ抜けていく軌道のことです。クラブフェースがボールの内側に当たるため、ボールは左回転となりフック弾道になってしまいます。
インサイドアウトは一般的にバックスピン量が減ってボールにランがでるので飛距離が伸びます。アウトサイドインよりは良い軌道なので、あえてこのスイングで打つ上級者もいます。
ゴルフはインサイドインが理想的で、このスイング軌道がフェース面を正しい方向へと導きます。
ゴルフスイングのフェースの向き
ゴルフスイングはボールに対してヘッドが直線的に向かうのではなく、円運動を描いて向かっていきます。フェースの向きはアドレス、テークバック、ダウンスイング、インパクト、フォロースルーの段階でその向きは変わってきます。
アドレスの場合
アドレス時のフェースの向きは、ボールに対してスクエア（ボールに対してフェースが直角）に構えることが基本になります。クラブヘッドによっては少しかぶせたり開いたりした方が良い場合もありますが、ターゲットの方向にスイートスポットが直角に向かっていなければいけません。
大切なことはフェースを開いたり閉じたりするのではなく、グリップを調整してスイートスポットがスクウェアになるように構えてください。
テークバックからバックスイングの場合
テークバックからインパクトに至るフェースの開閉動作を、フェースローテーションといいます。バックスイングにかけて、フェースの向きは徐々に体の正面側にフェース面が向いていきます。バックスイングは手首のコックは使わずに、手首を固定して切り返します。
顎下を左肩に乗せて右肩をトップの位置まで引いてください。フェースが腰以上に到達するとフェース面は完全に体の正面側にが向きます。
一般的なアマチュアゴルファーのスイングスピードは、テークバックからインパクトまで1.45秒(バックスイング0.9、ダウンスイング0.55秒)ほどで、フォロースルーの0.45秒を含めると全体で1.9秒程度になります。
ダウンスイングの0.55秒ではフェースの位置を修正することはできません。フェースの位置はテークバックからバックスイングまでが一番重要で、この動作でスイングの良し悪しが決まると言っても過言ではありません。
フェースローテーションは段階ごとの、正しいフェースの位置を身につけなくてはいけません。
トップの場合
トップでのフェース面は斜め45度上空側を向くのが正しいフェースの向きです。この向きがズレていると、ダウンスウィングでスイートスポットからズレたスイングになり、ミスヒットにつながります。
トップでフェースをコントロールするよりも、正しいフェースの向きでバックスイングを行ってクラブをトップの位置まで上げることが大切です。
バックスイングをトップの位置で止めてフェースの方向を確認してください。正しいフェースの向きであれば問題ありませんが、そうでなければゆっくりとバックスイングしてみて、正しいフェース軌道を体で覚えましょう。
また、トップの位置でクラブフェースが開くことをオープンフェース、逆に閉じていることをクローズフェースといいます。この多くはグリップに問題がありますので、クラブの握り方を見直すことをおすすめします。
ダウンスイングの場合
ダウンスイングでは加速と遠心力をコントロールすることはできません。ダウンスイングは、右腕を畳み込みながら脇が開かないように、股関節と腰を切りながら体全体で打つことが大切です。
手首の力を使ってスクエアに当てようとすると遠心力に負けてクラブ操作を行うとミスを誘発します。インパクトにかけて両腕を伸ばしてしまうとダフリやトップの原因になるので、注意が必要です。
インパクトの場合
インパクトはクラブフェースがボールに対してスクエアな状態でなくてはいけません。手首の切り返しがポイントで、フェースの向きよりも左手首の甲の向きを意識した方が良いでしょう。
正しいフェースの向きになっているかの判断は、左手グローブを止めるマジックテープ上にあるロゴマークの向きで確認します。
フェースがスクエアな状態であれば、ロゴマークはターゲットの方向を向いており、球筋は真っすぐになります。開いているとロゴマークは右を向いているのでボールは右方向へ、閉じていれば左方向へボールは飛んでいきます。
フォロースルーの場合
インパクトからフォロースルーに向かってフェースは体の後方側へ向いていきます。体の回転に合わせて手首を無理に返すのではなく、手首に力を入れ過ぎず自然な流れで打ち抜きましょう。
フィニッシュで右足をつま先立ちして、足の裏を後方に向けることを意識すると、インパクト後のクラブヘッドは自然と流れて振り抜くことができます。自然と流れるように手首を切り返すことが重要な動きになります。
正しいフェース向きを取得する練習方法
正しいフェースの向きは、正しい構え方が大切です。背骨に一本の棒が入っているイメージで体の軸を固定させて、頭の位置をその軸の延長線上に置きます。ここから前傾姿勢となりインパクト時までこの姿勢を維持しましょう。
正しい構えでなければ、どれだけ練習しても上手くなりません。
ハーフスイングの練習でフェース向きを体で覚える
初心者はテークバック時にフェースが開きやすいので、フルスイングではなくハーフスイングで練習をしましょう。ハーフスイングの方がフェースの芯にボールを当てやすいので、正しいスイングが取得しやすくなります。
バックスイングをハーフトップの位置で止めて、フェースの向きが正しいかを確認します。これを繰り返してフェースの位置を体で覚えましょう。テークバックからバックスイングのフェースの向きが正しければ、正しいスイングになっていきます。
ダウンスイングでボールの行方が気になりヘッドアップをしてしまうと、体が開いてしまいアウトサイドインの軌道になってしまいます。当然フェースの向きも開いてしまいます。
練習はボールの行方ではなくフェースの芯にきちんと当てる感覚をつかむのが目的です。アドレスからフォロースルーまでの一連のスイングをチェックを行いながら、正しいスイングを身につけましょう。
まとめ
正しいフェースの向きで打たないと、ボールは真っすぐ遠くへ飛んでいきません。フェースローテーション毎のフェースの向きを理解しましょう。最も大切なことはテークバックからバックスイングの動作で正しいフェースの向きを体で覚えることが重要です。
