フェアウェイウッドの打ち方とは?初心者向け5番Wの選び方も紹介!
ロングホールのセカンドショットはできるだけ飛距離を稼いで、あわよくばツーオン狙いのバーディーで攻めたいものです。フェアウェイウッドは打ち方にコツがあり、打ち方を覚えるとその飛距離は大きな武器になります。特に初心者は5番ウッドをマスターすると安定した飛距離を得ることができます。5番ウッドの特徴や打ち方について説明します。
フェアウェイウッドについて
フェアウェイウッドとはその名の通り、主にフェアウェイの上で使うクラブのことです。英語ではFairway Woodと記載され略してFW・何番Wと表記されます。
フェアウェイウッドには呼称があり、2番Wは「ブラッシー」、3番W「スプーン」、4番W「バフィー」、5番W「クリーク」と呼ばれています。
フェアウェイウッドの役割
フェアウェイウッドのヘッド部分はドライバーのヘッドを小さくしたような形状です。主に芝の上で使うため、芝を滑らせるようにソールは平らになっており、ダフらないように後方の上方部分に向けて湾曲しています。
フェアウェイウッドはセカンドショット以降に飛距離を稼ぎたい時に使うクラブですが、距離の短いミドルホールや両サイドがOBでフェアウェイが狭く、ティーショットを曲げたくない時にも使用することもあります。
番手とロフト角の関係
フェアウェイウッドのロフト角は、3W・4W・5Wと番手が大きくなるほどロフト角の数値が高くなり、ボールが上がりやすくなります。逆に番手が小さくなるとロフト角も低くなり、低い弾道で飛距離もでます。
ロフト角と飛距離について
一番飛距離がでるドラーバーのロフト角は9〜13°で、次に飛距離がでるフェアウエイウッドのロフト角は以下の通りです。
3番W ロフト角15°
5番W ロフト角18°
7番W ロフト角21°
ゴルフクラブはグリーンまでの残り距離に合わせて、その飛距離の番手クラブをを選ぶので一般的なフェアウエイウッドの飛距離を掲載します。
番手と飛距離について
アマチュアに多いヘッドスピード 40m/s のフェアウェイウッドの飛距離は以下の通りです。
3番W 215~225ヤード
5番W 200~210ヤード
7番W 190~200ヤード
フェアウェイウッドやユーティリティなどの長い距離を飛ばすクラブは、ゴルファー自身が打ちやすく飛距離がでやすいクラブを選ぶことが大切です。必ずしも一番飛距離がでる3番Wを必ず使用しなくてならいものではありません。
5番ウッドはどんなクラブ?
3番Wはプロでも使いこなすのが難しいクラブといわれています。アマチュアは使う場面が限られ使用頻度も低くなります。初心者は3番Wを抜いて、5番Wからセッティングした方が良いかもしれません。
3番Wの飛距離は215〜225ヤードで5番Wは200〜210ヤードです。いずれもグリーンを狙ってオンする距離ではありません。打ちやすく扱いやすいフェアウェイウッドを選んだ方がスコアがまとまります。
初心者には使いやすい5番ウッド
ゴルフクラブはシャフトの長いクラブの方が、体がボールから離れるので打ちづらくなります。人間の感覚は鋭いので、数インチの長さでも違和感を感じてミスに繋がります。
平均的なドライバーのシャフトの長さは45.75インチで、フェアウエイウッドのシャフトの長さは以下の通りです。
3番W 43インチ
5番W 42インチ
7番W 41インチ
3番Wと5番Wのシャフトの長さは1インチしか変わりませんが、地面から打つフェアウエイウッドはこの1インチの差が大きく影響し、3番Wを難しいクラブにしています。
ゴルフはミスが無くなるとスコアはアップします。初心者はミスのでやすい3番Wは5番Wを使いこなせるようになってから使用した方が良いと思います。
どんな5番ウッドを選べばいいの?
5番Wは地面からボールを打つクラブなので、無理なくボールを高く上げることができるクラブを選んでください。
ボールを高く上げるのはヘッドが大きいクラブの方が適しています。ヘッドの大きいクラブはブレにくいので、ボールを真っすぐに打つことができます。またスイートエリアが広いのでミスヒットにも寛容です。
おすすめの5番Wはフェース面の高さが低く、ヘッド後方に奥行きがあるシャローフェースのモデルです。このタイプは深重心となり、ボールが上げやすい構造になっており、自然と重心付近でボールを捉えることができます。
シャローフェースの5番Wは操作がしやすく、ミスも軽減できる初心者にやさしい高性能なウッドです。
5番Wの打ち方
フェウェイウッドの基本的な打ち方は箒で払うように打ちます。ドライバ―やアイアンとは打ち方が違うので、この払い打ちをマスターすることが必要になります。
ミートを意識して払い打ちでスイング
5Wを打つ時はソールを芝の上を滑らせるようにして打ちます。力を抜いて軽くスイングした方がうまく打てます。アイアンのようなダウンブローで打ち込んではいけません。
ボールをクラブフェースにしっかりとミートさせて、箒で払うようにボールを運ぶイメージで振り抜いてください。
シャフトが長いクラブは飛距離を稼ごうとして、ボールを左側に置きたくなりますが、左足かかとより少し右側に置きましょう。左側にボールを置いて打ち上げようとすると、インパクトで肩が開いてスライスがでやすくなります。
アドレスの時の注意点
5番Wの多くのミスはボールを上げようとして起こります。これはアドレスを意識すれば防止することができます。正しいスイングは正しい構えが大切です。
ボールを上げようとして左肩が高くなったり、右足に体重がかかりすぎたりするとミスがでやすい構え方になっていることです。ミスの原因はその要素を意識してアドレスすることで取り除くことができます。
アドレスをとる時は地面に対してフラットに構えます。ボールを上げるのではなく、低くボールを打ちだすようにボールを横から払い打つ意識でスイングするのがポイントです。そうすれば18° のロフト角どおりにボールが上がります。
ボールを上げる意識ではなく、芯でとらえる意識を持って払い打ちを行ってください。
クラブセッティングの考え方
最近は中距離を打つクラブとしてユーティリティを使用するケースが多くなりました。5番Wと上手く組み合わせることで良いクラブセッティングになります。
フェアウェイウッドとユーティリティの使い分け
ユーティリティ(UT)はミートしやすく目標に対して打ち出しやすいクラブです。ユーティリティはフェアウエイウッドよりもクラブのシャフトが短く、ヘッド後方の張り出しも小さいので、アイアン感覚で打つことができます。
フェアウェイウッドよりもボールを高く打ち出すことができて、目標に対して正確に打ちだしやすくなっています。
フェアウェイウッドの飛距離とユーティリティの正確性を上手くセッティングすると、ラウンドでは非常に良い効果を発揮します。
フェアウェイウッドとユーティリティのセッティング
フェアウェイウッドとユーティリティは、アイアンとドライバーの間の飛距離に合わせてセッティングします。
最近のアイアンセットは6番アイアンから始まるセットが多く、ドライバーから6番アイアンまでの飛距離を、フェアウェイウッドとユーティリティで埋めるセッティングをします。
フェアウェイウッドが得意な人は3W、5W、UTの組み合わせにして、苦手な人は5WからセッティングしてUTの本数を増やしてユーティリティを3本以上入れるセッティングがおすすめです。
初心者におすすめの最適な クラブセッティング
ラウンドで使用できるゴルフクラブは14本までに決まっています。どのクラブをセッティングするかはゴルファー自身で決めます。
アイアンセットが6〜9番の場合、これにウェッジのPW・AW・SWとパターをセットすると合計8本で、ドライバーを入れると9本となり、あとフェアウエイウッドとユーティリティを5本選べることになります。
この5本は自分の6番アイアンの飛距離が、どれくらい飛ぶかでセッティングします。
アマチュアに多いヘッドスピード 40m/s の6番アイアンの飛距離は、約150ヤードくらいなので、ドライバーとの間を埋めるための必要な飛距離を打つセッティングは以下となります。
5番W 210ヤード
7番W 190ヤード
6番UT160ヤード
5番UT170ヤード
4番UT180ヤード
7番Wの代わりに3番UT190〜195ヤードを入れても構いません。
初心者はこの14本のセッティングで、無理なスイングをすることがないので、ミスの少ない良いスコアが期待できます。
まとめ
5番ウッドはボールを掴まえやすく高い弾道で飛距離を出しやすいうえ、ダフリも出にくいミスにも寛容なクラブなので、初心者には扱いやすいフェアウエイウッドといえます。5番ウッドの特徴を把握して、打ち方をマスターすればスコアアップに繋がります。