コラム

ティーショットでアイアンはあり?意識すべきポイントと練習方法

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アイアンは、2打目以降で使用するクラブだと考えられることが多くありますが、必ずしもそうとは限りません。Par3のショートホールではもちろん、コースマネジメントを考えてミドル/ロングホールでもアイアンは有効的です。プレイの幅を広げてスコアアップを目指しましょう!

ティーショットでのアイアン

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ゴルフ初心者は、ティーショットとはドライバーで飛距離を出すもので、アイアンでティーショットを打つのはPar3のショートホールだけ、と考える人も多いのではないでしょうか。実は、様々なシーンでアイアンを選択することでスコアアップを図ることができます。

アイアンで打つ時のティーアップ

まずは、アイアンでティーショットをするときのティーアップから解説します。ティーには、ドライバーを振るときなどに使う背の高い「ロングティー」と、アイアンやウッド系を振るときに使う背の低い「ショートティー」があります。

アイアンでティーショットをするときは、この「ショートティー」を使用しましょう。直置きでショットをすることも可能ですが、ショートティーでティーアップをすることをおススメします。

アイアン時のティーアップは、「フェアウェイ上での最高のライの高さに球がある状態」を再現するために行います。当たり前ですが、球が沈んでしまうラフ等、状態が悪い中で打つよりも、フェアウェイ上の最高の状態で打った方が理想的な球が打てるようになります。

ショートティーを使用し、高さはティーの頭が少し見えるか球で隠れてしまう程度まで挿し込みましょう。地面よりほんの少し浮いている状態が、フェアウェイ上での芝の再現となります。

球を上げたくてティーを高くすると、ミスショットの原因となってしまうため、高くし過ぎないよう、しっかりと差し込むことを意識しましょう。

ミドル/ロングホール(Par4/5)でのティーショット

実は、海外のプロゴルファーでも、Par5のロングホールでも、ティーショットで3番アイアンを選択する選手が多くいます。これは、コースマネジメントを考え、2打目を確実にフェアウェイから打てるように1打目から距離を調整するためです。

初心者や中級者を含むアマチュアゴルファーでも、コースによってはドライバーでフェアウェイに乗せる自信がないときや、OBの恐れがあるときは、ティーショットでアイアンを使用して、2打目を良い状態で迎えられるようにすることは有効的な手段となります。

とはいえ、プロのように3番アイアンをクラブセットに入れているアマチュアゴルファーはそう多くはありません。ロングアイアンは難易度も上がってくるため、慣れていないのに振ってしまうと、かえって距離が出せないかもしれません。

自分のそれぞれの番手の飛距離を把握し、無理にロングアイアンを持たずとも、2打目以降のマネジメントができる距離を確実に打てるようにマネジメントできるようになると、スコアの大幅アップが期待できます。

ティーアップしてアイアンを振る練習法

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続いて、ラウンド中のティーショットではなく、練習場でティーアップをしてアイアンを振る練習法について解説します。この練習法は、ラウンド中のティーショットの練習になるだけでなく、アイアンの適切なスイングの習得にもつながります。

練習場でのティーアップ

練習場では、ゴムティーの高さを機械で調節して練習することができます。古い練習場では置き型のゴムティーを使用している場合もありますが、ほとんどの練習場が機械式を導入しているかと思います。

練習場では、マットの上に球を置いて打ちますが、練習場のマットは人工芝であるため、クラブのソールが滑っており、少しダフった状態でも綺麗に球が飛ぶことがあります。練習場で上手に打てていても、もしかするとダフっている可能性があるのです。

通常、ティーアップしてのスイングはドライバーのイメージですが、アイアンを振る際にもティーアップをすることで、球の捉え方と、ヘッドの向きやスイングの軌道を確認しながら練習をすることができます。

練習法と意識するポイント

では、どのように練習をすればよいのか、またどんなことを意識して練習をすればよいのか、ポイントを解説します。球を置いても、綺麗にアイアンが打てない初心者の人にも効果的な練習法となります。

なお、このティーアップの練習法は、ティーの高さはどのくらいが最適、というものはなく、まずは打ちやすい高さから始めてください。上手く打てるようになれば、高さを変えながら練習することで、しっかりと球を捉える感覚が身につきます。

練習時にこだわるポイント

「球をクリーンに捉えて打ち出すこと」「打ち出す方向を明確にすること」この2点にこだわって練習をしましょう。以下で解説しますが、ティーアップをしてアイアンを振ると、スイングの悪さによって、球の飛び方が大きく変わります。

また、上から打ち過ぎても、下からすくってしまってもゴムティーにクラブが触れてしまいます。クラブヘッドが適正な入射角で入ってくると、綺麗に球だけを打つことができます。

ティーアップして練習をし、球がまっすぐ飛ばせるようになると、綺麗なスイングができるようになるだけでなく、スイングによって球の出方が違うことが分かると、ドローやフェードの球の打ち方が分かるようになります。

同じアイアンでも、ショートアイアンとロングアイアンとでは、スイングによる球の出方が異なるため、一つの番手だけで練習するのではなく、色々な番手を使うことで、自分のスイングの特徴を理解し、改善を目指しましょう。

ショートアイアンを振る場合

ティーアップをしてショートアイアンで打つ場合、インパクトをするときのフェースの向きによって球の出方が顕著に変わります。クラブフェースが打ち出し方向にまっすぐ向いているか、球の出方を見て修正していくようにしましょう。

球がまっすぐ出るようになったら、今度は球が上がる高さを意識してください。高さにバラつきがあると、インパクトの打点が安定しないことになります。一定のスイングで一定の打点で打てるようになると、球が上がる高さは一定になってきます。

ティーアップの高さを変えても、フェースの向きがまっすぐで、スイートスポットで球を捉えられるようになれば、「球をクリーンに捉えて打ち出すこと」ができます。安定したスイングを習得するためにも、一定の球が打てるように練習をしましょう。

ロングアイアンを振る場合

ティーアップをしてロングアイアンで打つ場合は、クラブヘッドの軌道によってスライス・フックが出やすくなります。ロングアイアンでは、ショートに比べサイドスピンの影響を強く受けるため、球が曲がりやすくなってしまいます。

曲がらない球を打つためには、ヘッドの軌道を確認しながら修正する必要があります。まずは距離を出そうとせず、ハーフショットでヘッドの軌道を確認しましょう。

スライス傾向の人は、ヘッドの軌道がアウトサイドインとなっており、フェースが右に向いてしまっています。打ち出し方向を明確にし、スイング時に右ひじを体に寄せてダウンブローを意識しましょう。

ダウンブローでスイングすることで、ヘッドからインサイドから出るようになり、サイドスピンをかけずに球を打ち出すことができるようになります。

フック傾向の人は、フェースがかぶりすぎて(球がつかまって)います。アイアンでのスイングはインサイドインの軌道が良い、と言われますが、フェースがかぶってしまう人はフィニッシュを外向けに振りぬくことを意識しましょう。

外向けを意識することで、球を引っ張って打たないようになり、まっすぐの打ち出しができるようになります。

ティーショットでの活用

ラウンド中のティーアップでは、球の高さを変えるため、高い位置の球を打つことを考えすぎてトップをしたり、トップを恐れて逆にダフったり、ミスすることもあります。

球をクリーンに捉え、狙った方向に打ち出す練習をすることで、ティーショットでアイアンを振る際のミスを減らすことができ、自信を持ってスイングができるようになります。

練習を重ね、ショートコースでも、ミドル・ロングコースでも状況に応じてアイアンを使って狙った球を打ち分けられるようになれば、コースマネジメントの幅が広がり、大幅なスコアアップが狙えます。

まとめ

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ティーアップしてのアイアンショットは、コースを問わずどのようなシーンでも有効的な手段となる場合があります。1打目はドライバーで、という固定概念を捨て、コースマネジメントの1つとしてアイアンを選択できるようになれば、スコアアップが狙えます。

自信を持ってアイアンを振れるようになるためにも、紹介した練習法を繰り返し、より賢く、より楽しく、ラウンドを回れるようになりましょう。