コラム

ドライバーのソールは浮かせる・浮かせない?ショットを安定させるには

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ドライバーが安定せず、アドレスでソールを浮かせるか・浮かせないかで迷っていませんか。そこで今回は、ソールの役割・フェースの向き・プロゴルファーのアドレスを説明し、浮かせる・浮かせないどちらがいいのかを解説します。ドライバーのソールに迷ったら参考にしてください。

アドレス時ドライバーのソールは置く?浮かせる?

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ドライバーのティーショットでアドレスしたとき、ソールを芝生の上においていますか、浮かせていますか。アドレスした時に、ターゲット方向に合わせることとソールを浮かせるか・浮かせないかは、安定したスイングをするうえでとても大切です。

結論として、どちらが自分に適しているかはゴルファーの癖や好みによって異なります。アドレス時に自分に適したソールをすることで、ミスを大きく減らすことができ、飛距離アップも可能です。

以降で詳しく解説しますので、自分に合うソールを見つける参考にしてください。

ヘッドの構造とソールの役割

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各メーカーがさまざまな工夫を凝らし、より遠くへ飛んで曲がらないヘッドの開発を行っています。ボールと直接接触するフェースはもちろんですが、ソールにも多くの新しい技術が取り入れられています。

フェースよりのソールを大きく凹ませて打感と打音を向上させたモデル、ソールのT字型と斜めのリブを加えてたわみ・強度・打音を改善したモデル、ソールにカーボンを使用したモデルなど多種多様です。

ソールは高弾道で大きな飛距離を実現するために、重要な役割を果たしています。

ソールとフェースの向きを確認

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ほとんどのドライバーが、ソールを芝生の上に置いたときフェースがターゲット方向を向くようにデザインされています。一度自分のドライバーのフェースの向きを確認することをおすすめします。

フェースの向きを確認するためには、フェースにティーを両面テープで張り付けて、ソールを芝生の上に置いたときのティーの方向を確認してください。

ヘッドのトップラインがややアウトサイドを向いているように感じられても、フェースがターゲット方向を向いているドライバーが多くなっています。トップラインをスクウェアにすると、アドレス時にフェースが被ってしまいます。

アドレス時のフェースの向きはとても大切です。常にソールとフェースに気を付けて、ターゲット方向にスクエアに向ける方法を身につけましょう。

プロゴルファーのアドレスは?

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タイプ別にプロゴルファーのアドレスを紹介します。

ソールを浮かせないタイプ

ソールを浮かせないタイプの代表的なプロゴルファーを紹介します。

タイガー・ウッズ

タイガー・ウッズ選手はアドレス時にソールを芝生の上に置いています。最初に芝生の上にソールし、その後ソールを浮かせ何度かボールとの距離感を確認するような動作を行い、スイングに入る直前に再度芝生の上にソールしてスイングしています。

アマチュアは、毎回同じようにターゲット方向にフェースを合わせることが難しく、出玉がばらつくゴルファーにおすすめです。芝生の上にソールすることで、クラブの長さやライ角を自然に感じられ、安定したスイングにつながります。

松山英樹

松山英樹選手はアドレスに入ると、最初に芝生の上にソールします。その後ボールとの距離を確認するように、ソールを大きく浮かせ、最後に小刻みに浮かせる芝に付ける動作を8回ほど繰り返した後にスイングしています。

ティーアップしたボールをとらえるためには、ボールとの距離感が大切です。ソールしたままの距離感で打てば地面をたたいてしまいます。スイングに至る一連の動作の中で、ボールとの距離感を身体で感じられることが大切です。

キャメロン・スミス

2022年の全英オープンで優勝したキャメロン・スミス選手は、最初芝生にソールしターゲット方向を確認します。その後ソールを浮かせもう一度芝生にソールし、クォータースイングを行い、最後にもう一度芝にソールしてからスイングします。

ドライバーは芝にソールすれば、ターゲット方向に合わせやすく、ボールとの距離感やライ角が感じやすいクラブです。キャメロン・スミス選手の一連の動作は、非常にスムーズでアベレージゴルファーにもおすすめです。

ロリー・マキロイ

屈指の飛ばし屋ロリー・マキロイ選手は、最初に右手で芝生にソールしてターゲット方向に合わせ、その後左手に持ち替えてスタンスを決めます。最後に両手でグリップし、ボールの位置まで浮かせる・ソールする動作を6回繰り返した後スイングします。

特徴的なのが飛ばしのテクニックです。ティーの位置を左足踵ぐらいにして、身体をボールからわずかに離しています。アッパーブローで打ちやすくすることで、スイングスピードを上げなくても飛距離が伸ばせると説明しています。

原英莉花

原英莉花選手は日本女子プロの中では屈指の飛ばし屋で、ドライバーで257ヤード強という脅威のドライバーディスタンスを誇ります。最初に両手でボールの後ろの芝生にソールし、スタンスを取ります。

その後ヘッドを浮かせてボールに合わせクォータースイングを1回行い、もう一度芝生の上にソールしてからフルスイングです。あまり細かな動作をせず、ゆったりとした動きで飛距離を伸ばしています。

畑岡奈紗

世界ランキング8位、米国LPGAで活躍中の畑岡奈紗選手は、ドライバーの平均飛距離260ヤードという飛ばし屋です。ボールの後方で一度素振りをしてからアドレスに入ります。

最初に両手でボールの後ろの芝生の上にソールして、フェースは自然にターゲット方向です。その後ソールを浮かせてボールの高さに合わせ、もう一度芝生の上にソールしてからスイングします。ゆっくりとした動作ですが、無駄のないスムーズな動きです。

ソールを浮かせるタイプ

ソールを浮かせるタイプのプロゴルファーを紹介します。

リッキー・ファウラー

リッキー・ファウラー選手は、一度も芝にソールしないでスイングします。ボールをティーアップして後方からターゲット方向を確認します。アドレスに入るとソールを浮かせたままわずかに上下動を繰り返し、クォータースイングを1度行った後に力強いスイングです。

ソールを浮かせていることで、クラブの重さが感じられ、適度な力感を保つことができます。また、スイングで最も難しいとされる、テークバックへの動作がスムーズになるという効果もあります。

ジャック・ニクラウス

ゴルフの帝王と呼ばれたジャック・ニクラウスは、ソールを浮かせボールの後ろにヘッドが来るように構えてからテークバックに入っています。芝の上にソールすると、グリップ・両腕・上体など身体がリラックスしすぎるためです。

ソールを浮かせればクラブの重さが感じられ、手・肩・腰など身体全体のスイングにつながり、手打ち防止になります。手打ちになりがちな方におすすめです。テークバックをスムーズに行え、飛距離アップ効果も期待できます。

両方の良いとこ取りタイプ

両方の良いとこ取りタイプの選手を紹介します。

ジャスティン・トーマス

ジャスティン・トーマス選手は、両方の良いとこ取りです。最初芝の上にソールしてターゲット方向を決めています。その後テークバック始動する前にソールを浮かせボールの上まで上げて、芝生の上に置きます。最後に再度浮かせてスイングしています。

この方法は合理的で、ターゲット方向が決めやすく体の動きもスムーズに行うことが可能です。しかし、アドレスに入ってからの動作が多くなり、確実にできるようになるためには繰り返し練習が必要です。多くのゴルファーにおすすめできます。

浮かせる・浮かせないどちらがいいの?

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多くのプロゴルファーのドライバーのソールの仕方を紹介してきました。数としてはソールを浮かせないタイプのプロゴルファーが多いですが、自分のイメージに合ったものであればどちらでもよいという結論です。

芝生の上にソールすればターゲットラインに合わせやすいこと、ソールしなければ一定の身体の力感を保ったままでテークバックにスムーズに入れることがメリットです。

ドライバーではティーアップしたボールを打つため、芝生の上にソールして打つプロゴルファーは、ソールを浮かせてボールとの距離感の確認をしています。そのように考えれば、ほとんどのプロゴルファーが両方の良いとこ取りをしていると言えます。

ドライバーは飛距離を稼ぎたいクラブで、飛距離に影響を与える要素は初速・打ち出し角・バックスピン量で、初速を決めるのはヘッドスピードとミート率です。

ソールを浮かせるか浮かせないかはこれらの要素に影響を与えるため、どちらの方法が自分にあっているかを繰り返し練習して体得してください。

まとめ

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ドライバーのソールを浮かせるか浮かせないかについて解説してきました。

男性のアマチュアゴルファーの平均ドライバーディスタンスは200〜250ヤード、200ヤードぐらいをコンスタントに飛ばしたいと考えている方が多いでしょう。

自分に合うソールの仕方を身に着けて安定したドライバーショットを手に入れ、ゴルフをもっと楽しんでください。