ゴルフのスコアアップにはショートゲームが大切!練習方法も紹介

ゴルフのショートゲームとは、グリーンの近くまでボールが来た時に、できるだけピンの近くにグリーンさせて、より簡単なパットができるようにするプレーです。このショートゲームが重要な理由、練習のやり方、初心者にもできるコースでの攻め方を紹介します。
スコアアップにはショートゲームが大切

グリーンまで残り100Y程度以下の距離からどうやって少ないスコアでホールアウトするか、これはスコアアップにはとても重要な課題です。どんなにドライバーで飛ばしても、残り30ヤードでトップやダフりで3打、4打ということも多々あるでしょう。
確実にグリーンに乗せて、少なくても2パットで上がればスコアは確実によくなります。
ショートゲームゲームでも、残りの距離によって対応方法が違います。ここでは、距離ごとの対応方法について解説します。
ピンまで残り60ヤードから100ヤード
とにかくグリーンに乗せることを中心に考えましょう。特に初心者の場合、無理にピン方向を狙ってバンカーに入れたり、グリーンからこぼれてしまったりして、難しいショットを残してしまうことがあります。
グリーンのセンターを狙って、ボールをグリーンに乗せることに集中してください。中心を狙うと多少ずれてもグリーン上にある、ということになります。
クラブはほぼフルショットで届く距離のクラブを選択してください。ハーフスイングで乗せるということもできますが、ハーフショットは力加減が難しいショットになります。より簡単に打てるようなクラブ選択が重要です。
ピンまで残り30ヤードから60ヤード
この距離の場合は、どんなクラブを選択してもハーフショットになります。打点でスイングが緩まないようにしてください。またトップやダフリが最も出やすい距離です。これはピンが近いので、どうしても打つ直前にピン方向を見てしまうためです。ヘッドアップに注意しましょう。
狙う方向はピン方向になりますが、グリーンのどこに落とせば良いかを考えながらボールを打ってください。
ピンまで残り30ヤード以下
この距離の場合、ボールはほとんどグリーン周りにあると思います。この距離の打ち方はチップショット(ボール転がす打ち方)、ピッチショット(ボール上げる打ち方)、ピッチエンドラン(ボールを少し上げて、その後転がす打ち方)があります。
初心者の場合はチップショットで転がす方法を選択した方が安定します。クラブは初心者の場合はピッチングウェッジなどロフトの小さいものを選択してください。
アプローチショットの構え方と練習方法を紹介

ショートゲームでも60ヤード以上の場合、他のアイアンの打ち方と同じ打ち方で構いませんが、60ヤード未満の距離の場合は打ち方を少しずつ変えてください。近い距離を打つことをアプローチショットといいますが、具体的な打ち方を紹介します。
アプローチショットの構え方と打ち方
アプローチショットを打つ時にどのように構えるのか、スイングをするときの注意点を解説します。
ボールは右足寄りに置く
ボールは体のセンターより右足寄りに置いてください。さらに距離が短くなれば、右足のつま先の前にセットしても構いません。右足寄りに置くことで、転がりやすいボールを簡単に打つことができるためです。
クラブは短めに持つ
アプローチショットはボールを遠くに飛ばすことが目的ではありません。どれだけ正確に方向と距離をコントロールできるかがポイントになります。クラブを短く持った方がボールに近く立つことができますし、クラブのコントロールも容易です。
コックはあまり使わない
コックを使うとダフリやトップが出る確率が高まってしまいます。コックはあまり使わずに、確実にボールと地面の間にリーディングエッジを入れるという気持ちで打つようにしてください。
左股関節を意識してスイング
アプローチショットの場合、距離が近いこともあって、どうしても手打ちになってしまいます。距離を調整するのに、手だけで調整してしまうことが多いです。きちんと腰の回転を使わないとボールが安定しません。この時に回転の軸が左股関節になるようにしてください。
アプローチショットの練習方法
具体的にアプローチをどのように練習するかを紹介します。
練習場での練習
練習場で10ヤード、20ヤード、30ヤードを10球ずつ打つ練習を繰り返します。この時、同じ飛距離なら落下地点が同じ所になるように意識してください。落下地点を意識することでふり幅などは自然に身に付きます。
この練習を繰り返しているとバンカーショットなどにも対応できるようになってきます。バンカーショットはなかなか練習ができませんが、少しフェースを開いて同じ打ち方をするだけで簡単にバンカーからの脱出が可能になります。
自宅での練習
アプローチショットは自宅でも練習ができます。パターマットや人工芝を購入して練習をするだけで効果があります。室内ではボールが打てないという人は、マットの上に小さな布切れを置き、その布切れの先方にクラブのソールを落として素振りをする、という練習をしてください。
クラブが布切れにあたればダフリ、ソールがマットに当たらなければトップということになります。
実際のコースでショートゲームを攻略するポイント

練習場でショートゲームのために100ヤード以下の練習をやっても、コースに出ると思うように打てないということが多くあります。練習場では打つ場所は平らですが、コースに出るとティーイングエリア以外では平らな所が少なく、傾斜で打つことが多いためです。
特にショートゲームになると、平らなところで打てるケースはほとんどない、といって良いでしょう。以降で、状況に応じたアプローチの打ち方を紹介します。
左足上がりの場合
左足上がり(右打ちの場合)はグリーンに向かって打ち上げになります。日本のゴルフコースは砲台グリーンや受けグリーンが多いので、左足上がりのケースは非常に多くなります。
左足上がりが強い場合、右足寄りに置くボールをセンター寄りに戻して打ちます。特に傾斜が大きいときは左足よりにしても構いません。
重力の方向に対し垂直にアドレスして、ボールと地面の間にリーディングエッジをきちんと入れることに集中して打ちます。斜面の場合は体のバランスが崩れやすいですが、リーディングエッジを入れることに集中することでバランスを保ちやすくなります。
左足下がりの場合
グリーンの奥に行ったり、左や右に曲げてしまった場合、左足下がりの打ち下ろしの状況になることもあります。左足下がりは非常に難しいアプローチショットになります。ピンに寄せることより、グリーンに乗せることに重きをおきましょう。
打ち方はボールを右足のつま先の前にセットして、少しフェースを開いて打ちます。左足下がりの場合、どうしても手前の地面を打ってしまいやすいです。フェースを開くとソールが滑りやすくなるので、ダフリを防ぐことができます。
つま先上がり、つま先下がりの場合
グリーンの手前で右や左に曲げると、斜面にボールが残ってしまうことも多くあります。左に曲げるとつま先下がり、右に曲げるとつま先上がりのケースになります。この両方とも、スタンスを広げて腰を落として構えることが重要です。
体が前後にブレる可能性が高いので、腰を落として構えることでブレが減少します。また、ボールが出る方向が安定しないので、グリーンに乗せることに集中することが大切です。
ショートゲームの記録をとる

コースでは自分のスコアをスコアカードに記入します。自分のそのホールのトータルのスコアとパット数を記入する欄があり、多くのゴルファーはスコアとパット数だけを記入しています。
もし、ショートゲームが上手になりたいなら、100ヤード以内に来た時に何打でグリーンオンしたかの打数も記入してください。100ヤード以内で1打でグリーンオンしたときは1を、100ヤード以上でグリーンオンしたときは0を記載します。
何回かラウンドしてこの数字が1以下になれば、100ヤード以内はほとんどグリーンオンをしていることになります。これによってショートゲームの上達を可視化することができますので、試してください。
まとめ

ショートゲームでどのような点に注意しながらラウンドすれば良いか、ということを含めて解説をしました。ショートゲームはアプローチがとても大事な要素になります。もちろんパターはとても重要ですが、初心者の場合、グリーンにオンするまでに多くの打数を費やしてしまいます。本記事を参考にして、スコアアップにつなげてください。